ブライトシティ (20231203)

何も変わらない 世界は捨てて
ひとり ただあの街にいよう

頭覆う 未来の機械で
ぼくが欲しいのは 保証された幸せ

今ぼくは生まれた この仮想都市に
空は高く青く 風は優しくそよぐ
全自動の街並み 夢見がちの昼時
何の理由もなく 時は自由に過ぎる

都市の頭脳担う 自律制御ロボット
ぼくはその頭に ゆっくりと手を伸ばした
青い光放ち うつろ萌える感情
きみの最初の言葉 「ハジメマシテ」

何も変わらない 時代は捨てて
ふたり ただあの夢に浮かぼう

頭覆う 未来の機械で
ぼくが欲しいのは 他でもない ともだち

今ぼくは感じた この仮想都市で
ビルは遥か高く 喧騒は憂い飛ばす
全自動の街並み 三丁目のいろは通り
何の問題も無く 人は笑顔を交わす

都市の頭脳担う 自律制御ロボット
ぼくはその右手を 左手で握った
赤い光放ち 淡く繋ぐ感情
きみの次の言葉 「トモダチ」

ずっと このままずっと
無限の日々におぼれてゆく

今ぼくは祈った この仮想都市で
ぼくが生きる意味と 世界終わる理由を
全自動の街並み 四つ先の信号
逃げてきた現実 未来装置投げ捨て

都市の頭脳担う 自律制御ロボット
ぼくの居ぬ世界で ぼくを待ち続けてる
青い光失せて 柔く終わる感情
きみの最後の言葉 「ムゲンノマチ」