プラスチックの錠剤捨てて
 向き合ったのは 自縄自縛の自分自身
 指の先から心が漏れる
「痛いよ」
「痛いよ」
 泣き叫んでいる

 まだ行きたくないよ
 秒針よ 止まれ 止まれ
 もう生きたくないよ
 それでもまだ立ち続けている

 だから今
 進め 進め 部屋の中
 紡げ 紡げ 言の葉を
 僕の心臓が弾けて
 溢れ出したんだ
 文字の海 言葉の色
 彼方へ届け 届け 僕の歌
 届け 届け 届いてよ
 4分33秒じゃ足りない
 言葉が出たがっているんだ


 飼い太らせた臆病な心
 背を向けたのは 自業自得の羞恥心
 口の奥から文字が溢れる
「見ないで」
「見ないで」
 怯えきっている

 ただ認めてほしい
 それだけで書き続けている

 だから今
 進め 進め 部屋の外
 進め 進め どこまでも
 僕の稚拙な嘘を
 信じ込んだ僕が
 自分の邪魔をする前に
 未来へ響け 響け 僕の歌
 届け 届け 届いてよ
 残された時間はあまりに短い
 心が叫び出したんだ

 このままでいい だとか
 心の底から思えるのなら
 それはそれでいいよ
 僕は行く
 荒野を行くんだ
 誰もそれを止められない

 だからこそ
 進め 進め 空の下
 進め 進め 果てるまで
 僕がなりたいものは
 何者かじゃない
 自分になりたかったんだ
 僕に届け 届け 僕の歌
 届け 届けよ 届いてくれよ
 4分33秒じゃ足りない
 言葉が出たがっているんだ

 歌よ、まだ終わらないでくれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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言葉が出たがっているんだ

閲覧数:257

投稿日:2023/04/08 03:19:07

文字数:639文字

カテゴリ:歌詞

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