帰り道 流れる景色 戻らない 時計の轍
出会いを繰り返すうちに 思い出せなくなっていく

乾いた夜風に誘われ 何気なく見上げた窓辺
ビーズを撒き散らしたような 届くはずもない星

どこに向かっていても 背中合わせ
喉を突き刺す日差しの中 声が遥か空を泳ぐ

悲しくたって嘘ついたって 隣で笑ってくれるなら
もう 何も言えなかったこと 胸の穴が拡がったこと
同じ景色が 言葉がすべて ひとつだけを写し出せるなら
君と近付いた距離が意味を無くしてしまうだろう

生まれた時 占めた砦 兵士は他に居ない城
自分の影とすら さよならしながら歩いてきたから

砂塵に埋められてた 化石のように
眠ったままで気付かれずに 命の破片を握っている

嬉しくたって どう変わったって 明日また昨日が生まれるから
涙が全て洗い流して 来るべく閉じ込めてんだよ
日が昇って 産声がして 沈む時には 骸を悼む
新しい季節の風に乗って ひとりは生きていく

きっと大丈夫 何度もそうやって あの頃に戻れないことを 知ってきたから
感情は吐き出せなくて 澱のように積み重なって
命は輝く そう最後まで

砂塵に埋められてた 化石のように
雨や風に形を委ね 時に気付かれず砕ける

悲しくたって嘘ついたって 隣で笑ってくれるなら
もう 何も言えなかったこと 胸の穴が拡がったこと
遠ざかる背中にいつも 笑顔を向けた 涙の上に
伝えきれない思いは唄にして 夜空に消えていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

時には砂塵が分かつとも

高校の修学旅行の時に作ったものをベースにしているんですが、素直に楽しんどけばいいものを…と今になって過去の自分に呆れます。なんでこんなネガティブな詞を修学旅行なんかで書くかな、と。

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投稿日:2021/01/19 16:33:45

文字数:620文字

カテゴリ:歌詞

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