【初恋とライラックガム】


前書き
いつもフーセンガムを膨らませながら歩いている男子高校生を主人公に、クラスの隣の席の女の子に恋をするストーリーを書きました。
良かったらシーンを思い浮かべながら読んでみて下さい。

ここから歌詞です
【初恋とライラックガム】

《A》
雨が降りそうな雲だ
かさばる傘を
片手に下げ いつもの道へ

あ、ガムが切れてるな
コンビニ寄って
目に留まった
ムラサキのガム

《B》
一粒開けたら お花の香りだ
何の花だかは知らないけど

となりのあの子が好きそうな香り
雨が降り出してきた

《S》
嗚呼
となりのあの子が眠そうな顔で
窓の外、落ちる雨をただ見つめていた
『今日咲いた花が駄目になりそうだ』
溜息つくキミに一粒
贈り物だよ

《A》
胸をチクリと刺した
あの気持ちから
逃げたくて出口を探した

あ、となりの席がやけに遠いな
キミが友達と話してる

《B》
一粒開けたら
小さなムラサキ
調べた花の名前
〈ライラック〉

ふくらませたのは
フーセンじゃなくて
淡い恋のつぼみで

《S》
嗚呼
となりのあの子の見つめてる先に
映る雨、濡れたガラス
ふと手を伸ばした
刹那重なる瞳に射抜かれてた
高鳴る心臓の鼓動を誤魔化す

《C》
ふくらませた
フーセンガムに
込めた思い
割れないよに

キミにあげた
ライラックガム
花言葉は『初恋』だよ

《S》
となりのあの子が眠そうな顔で
窓の外、止まない雫を見つめていた
一粒差し出す甘く香るガムに
微笑むキミ

《LS》
弾けたムラサキ
染まってく頰に
窓の外、不自然に目を逸らした
不思議そうな顔
割れたフーセンに
小さなはじまり
初恋とライラックガム

《ひらがな歌詞》
《A》
あめが ふりそうなくもだ
かさばるかさを
かたてにさげ
いつものみちへ

あ、がむがきれてるな
こんびによって
めにとまあた
むらさきのがむ
《B》
ひとつぶあけたら
おはなのかおりだ
なんのはなだかは
しらないけど

となりのあのこが
すきそうなかおり
あめがふりだしてきた

《S》
ああとなりのあのこが
ねむそうなかおで
まどのそとおちるあめをただみつめていた
きょうさいたはながだめになりそうだ
ためいきつくきみにひとつぶ
おくりものだよ

《A》
むねをちくりとさした
あのきもちから
にげたくてでぐちをさがした

あ、となりのせきが
やけにとおいな
きみがともだちとはなしてる
《B》
ひとつぶあけたら
ちいさなむらさき
しらべたはなのなまえ
らいらっく

ふくらませたのは
ふうせんじゃなくて
あわいこいのつぼみで

《S》
ああとなりのあのこの
みつめてるさきに
うつるあめぬれたがらす
ふとてをのばした
せつなかさなるひとみにいぬかれてた
たかなるしんぞうのこどうを
ごまかす
《C》
ふくらませた
ふうせんがむに
こめたおもい
われないよに

きみにあげた
らいらっくがむ
はなことばは
『はつこい』だよ

《S》
となりのあのこが
ねむそうなかおで
まどのそとやまないしずくをみつめていた
ひとつぶさしだす
あまくかおるがむに
ほほえむきみ
《LS》
はじけたむらさき
そまっていくほおに
まどのそとふしぜんにめをそらした
ふしぎそうなかお
われたふうせんに
ちいさなはじまりはつこいとらいらっくがむ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

初恋とライラックガム

男子高校生がフーセンガム膨らましてるのが好きで浮かんだ歌詞です。
実際にこんなガムは実在しないですが、昔バラのガムは売ってたのでフィクションならアリだよね、と花言葉と絡ませてみました。

漫画みたいにストーリーが浮かぶといいなと思います。

閲覧数:486

投稿日:2016/01/12 22:45:43

文字数:1,402文字

カテゴリ:歌詞

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  • アメノ丞

    アメノ丞

    ご意見・ご感想

    こんにちは。初めまして。
    いとわと申します。
    ご応募くださりありがとうございます。

    ほんの一瞬の出来事に
    ここまでストーリーがあるなんてと
    読んでいて思いました。
    素敵な作品です。

    結果は後日に連絡差し上げます。

    2015/06/09 17:56:31

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