黒い茨で飾った
館には灯らぬ明かりと孤独を抱く半宵

蒼い月を見上げ想う
彼方には届かぬ心を谺なき夜空に吼えた

淡い二人の契りよ
千切られた盟約は人と魔を繋いだ幻

紅いドレスの姫君は欲深き王に踊らされ
裏切りの咎は時を捕らえ欲望の花開き
呪い招く薔薇園


かつて美しい王子は駒の一欠片
白盤を黒く染める闇の中へ身を委ねた

――私に自由が選べるならば
黒に染まる闇の中へ身を委ねよう


《魔女と野獣》

月鏡が照らす醜い心さえ
鏡に映す醜い獣の笑みは

裂いて散らした無数の花を纏い飾る《二人だけの舞踏会》

絡めて離す指の痛みは摂理すら狂わす棘

その薔薇が咲けるまでお前を忘れ眠ろう
この薔薇が枯れるまで貴女を想い生きよう


いつか美しい乙女が心を融かして
去りし日の愛尽きてしまえば楽になれる?

――私に陽の光はいらない
冷たい月を導に貴女のもとへ


運命選べと迫る刻限 茨に蝕まれ

無窮の時間を共に歩めないなら――
鎖した時間も永遠を結べないなら――


《魔女と野獣》

月鏡が照らす醜い心さえ
鏡に映す醜い獣の笑みは

裂いて散らした無数の花を纏い飾る《二人だけの舞踏会》

絡めて離す指の痛みは忘れ得ぬ愛しい棘

その呪いが解けたならお前に別れ告げよう
この愛を遂げたなら貴女を迎えに行こう

私の永遠に一輪の薔薇よ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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魔女と野獣 - La Sorcière et la Bête - (歌詞)

閲覧数:15

投稿日:2024/04/13 00:46:13

文字数:581文字

カテゴリ:歌詞

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