ジャケット

【花草子(意訳)】


この世に生を授かった まだ幼い頃
あの子は 依然として 未熟な私を 見守り微笑んだ

あどけない優しさに まさか心惹かれるなんて
待っている時間の なんと長い事か

辛い氷雨が降ると 退屈に思う
それでもあの子は来た事に いっそう驚いた

詩を詠んでくれる姿の もの悲しいこと
それでもあの子は詠う その姿は高貴で 愛しくて なんと嬉しいものか

嗚呼 さくら さくら 遥かな
春よ おいで下さいませ あの子がずっと 健やかでありますように


幾年月が過ぎて 私も成長した
あの子が見守るなら この姿が相応しい

けれどあの子も もう老いてしまって
仰向けになって 遊んだあの頃には戻れない

八百万の神よ 私は申し上げる
この不出来な シナリオは 如何な物か

詩を詠んでくれる姿の 上品さよ
これでもあの人は詠う その姿は高貴で 神秘的で 実に素晴らしい

嗚呼 さくら さくら 遥かな
春よ おいで下さいませ あの人がずっと 健やかでありますようにと


美吉野の故郷が すぐに 思い出される
あの人が来なくなったのも もう昔の話

桜流しが花を散らしても 決して忘れはしない
様々な詩たちの 高貴で 神秘的で 実に素晴らしい様を


また新しい子が来て ひどく驚いた

詩を詠んでくれる姿の もの悲しいこと
あの人の面影が残る子 そうであるならば これこそ 奇跡

嗚呼 さくら さくら 遥かな
春よ おいで下さいませ あの子がずっと 健やかでありますようにと

00:00 / 05:54

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【ミク・がくぽ】花草子【オリジナル】

この世に生を授かりたまふ 未だ幼児の頃
童は なほ拙き吾を 守りて微笑む
(童は なほ守りて)

稚けなし愛敬に よもやゆかしきすずろなり
待ちわびたる年月の いと長きこと
(待ちわびたる縁)

わびし氷雨降るや 徒然覚ゆ(覚ゆ)
それでも来たる童 いとど覚ます

詩をしたため給ふ ものがなしこと(この身に)
それでも詠ふ童 やむごとなきこと かなし あな嬉し

嗚呼 さくら さくら 遥なりにけり
春よ おはしませ 童すがらに 健よかなれ
(さくら さくら 健よかなれ)


あまたの年を経ぬるにありけり 幼児のねびて
童の守りけれこそ この姿あらまほし
(この姿あらまほし)

されど童も かくふりぬる齢とぞなりけり
仰のき伏し たはぶれた頃はもどらず
(たはぶれたる縁)

やおよろずの神よ 吾奉る(奉る)
いみじ この あらましは いかでしがな

詩をしたため給ふ おくゆかしきを(その身は)
それでも詠ふ翁 やむごとなきこと ゆゆし あかよろし

嗚呼 さくら さくら 遥なりにけり
春よ おはしませ 翁すがらに 健よかなれと
(さくら さくら 健よかなれと)


美吉野の故郷 やがて 偲はゆ
翁の足 途絶へて なほ 久しく

桜流し吹けど ゆめ忘るまじ(ゆめゆめ)
やうやうたりし詩の やむごとなきこと ゆゆし あかよろし


新たに来たる童 いとど覚ます

詩をしたため給ふ ものがなしこと(その身に)
面影遺す童 さもあらば これぞ 奇特 に留め置き

嗚呼 さくら さくら 遥なりにけり
春よ おはしませ 童すがらに 健よかなれと
(さくら さくら 健よかなれと)

閲覧数:488

投稿日:2016/06/01 22:57:18

長さ:05:54

ファイルサイズ:4.1MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

クリップボードにコピーしました