君の匂いがした
期待なんてしちゃいないのに
君の匂いがしたから
白けた浜辺も嫌いだ

うわべだけの愛を
並べてバカみたいだ
気が済むまで
なんて言えればよかったのか

ただ

風をあつめても
君みたいに飛べるわけないや
汗ばんだ手を引いたら
またどこか遠く連れ去ってよ
遠くまで
足りない何かを埋めて

君の匂いがした
体裁なんて見ちゃいないのに
蝉の悲鳴もしないから
寝られやしない夜も終わりだ

知らない誰かの
抜け殻に重ねては
シラを切るたびなんで
慰めるかのようにただ

波にさらわれたら
無駄だよ全部
僕らは一人だ
夜に泣いた数だけ
また虚しさ溢れ出してく
笑えない嘘なら口にしないで

言えなかった
言いたかったことは
案外シンプルで
見えなかった
見たくなかっただけ 

うるさかった蝉の声も
懐かしく感じて
冬が来ないようにただ

風をあつめても
君みたいに飛べるわけないや
嫌いだった夏がまだ
まだ遠くて君を待った

防波堤を超えたら
君の匂いがした気がしたんだ
期待なんて方便だ
またどこか遠くに去ってく
僥倖を足りない何かで埋めて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

シーサイドガール

閲覧数:109

投稿日:2021/09/23 21:58:43

文字数:476文字

カテゴリ:歌詞

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