【バイバイ 青髪くん】

「ダメだよ、傷ついちゃう」
赤焼けに染まるコンクリート
真っ逆さまの私の腕を掴んだ
ぬるい風が頬を静かに撫でた
ひらりと 皮肉な青髪くんは
スカートをヒラリと持ち上げた

「なんで止めたの?」
「落ちちゃいそうだから」
「邪魔しないでよ」
「駄目、ほっとけない」
やんわり微笑む彼に
じんわり頬が熱いのは
きっと蝉の音がうるさいからだ
そんな言い訳をして誤魔化した

知ってた?お節介だよ 青髪くん
冷たく言い放つと 首を傾げた
嘘つきだ そう言って私を包んだ
ふわりと香る金木犀
じわりと広がる泡の海
退屈になく蝉の音は
夏の始まりを告げていた

「そうだよ、海が好き」
海の色に染まる屋外プール
対極に染まる 私の影の隣に座る
ぬるい風がスカ-フの間を通り抜ける
するりと 意地悪青髪くんは
パシャリと水滴を振り撒いた

「なんでかけたの?」
「暑そうだったから」
「ありがた迷惑よ」
「嘘、笑ってる」
やんわり微笑む彼は
じんわり私の胸を踊らせた
きっとこの鼓動が止まらないのは
君のせい 言い訳して 誤魔化した

このまま時が止まればいいのに
なんて呟けば そんな楽じゃないよ
青髪くんは 悲しそうに笑った
君はまだ 未来がある 泣かないで
僕はいつでもそばに居るから

知ってた?お節介だよ 青髪くん
もう君はここにいない 首を伏せた
嘘つきだ そう言って私は泣いた
夏が終われば君は消えるのに

知ってるよ お節介な 私の好きな人
そう告げて微笑むと 首を縦にした
意地悪だ そう言った彼は笑った
ふわりと香る金木犀
じわりと広がる泡の海
退屈になく蝉の音は
夏の終わりを告げていた

今までありがとう
さようなら私の青髪くん

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

(作曲にどうぞ)【バイバイ 青髪くん】

正直なところ、タイトルに関しては
センス無さすぎたのでここに関しては
直していただいて構わないです。

というか毎回思うけど、
私のつけるタイトル大体ダサい。

閲覧数:55

投稿日:2018/12/31 09:16:42

文字数:734文字

カテゴリ:歌詞

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