鏡に映る僕は誰?
反射硝子は真実を見せる
取り繕いに長けたと自称
愛想笑いで誰かを騙す
鏡に映る僕は誰?
笑顔が素敵な天使のような
微笑が迎えてくれると
信じていたのに
鏡に映る僕は誰?
こんな悪魔を僕は知らない

歪んだ笑みの奥に混沌
こんな顔で世界にいたの?
愛を求めて駆け回る
ああ その様はなんて
滑稽だっただろうね

磁器のように白い肌
血色の良い爪が
見えていたのは
ただの幻想?
白樺の指
鏡の向こうでは
枯木のようにひしゃげていた

僕の見ていた僕は何?
世界に希望なんて無かった
愛されるという夢想
残酷な三文芝居
観客席には南瓜達
ああ 誰も僕を見ていない

理解されようと微笑む
微笑み合ったつもりだった
精一杯のお辞儀をする
拍手が聞こえた気がしていた

ペンキの空を眺め
青空の青さを語り
板の木々を見つめながら
自然の良さを謡った

鏡に映る世界は何?
反射硝子は真実を見せる
偽りの地球儀の上
廻り続けるオルゴール
鏡に映る世界は何?
悪魔の僕に語りかける
優しい人がいたはずだと
振り返れば 皆人形
鏡に映る世界は何?
こんな悪夢を僕は知らない

偽りの世界で見ていた夢
この存在すら幻想ならば
頬を流れるこの液体
母なる海に似た雫すら
僕の見ていた夢想の続きか

もう何も分からない
苦しみに似た嗚咽が漏れる
真実を知ろうと鏡を見た
醜い悪魔が更に醜く
赫い涙を流してた

南瓜と微笑の人形に囲まれ
赫い涙をぽつぽつと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

戯曲

理想と現実。
こんな大人になるはずなかったのに、という気持ちをぶつけてみました。

閲覧数:53

投稿日:2014/05/08 01:31:24

文字数:626文字

カテゴリ:歌詞

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