ふと目を開ければ 見知らぬ世界
止まった時計が 静かに語る
緋色の空には 闇色の月
今在る「私」は 夢か現か

あぁ 朱(あか)き因果に
全ての可能性は閉じられ
たどり着いた結末は 残酷で...

「私」を「私」と定義する
この秘めていた感情(こころ)は
激情にすべて流されて
壊れかけてしまった

仮初の人形に刻まれた
微かな記憶が
「私」のControlを失わせる
甘く切ない 輪廻の花


新たな世界は あの日と同じ
柱の時計が 動き続ける
記憶と違わぬ 水色の空
窓辺に「私」の小さな写真

もう動くことない
鼓動の残響が木霊する
現実(リアル)を受け止めるには早すぎて...


分かっていたはずだけど
なぜだか涙が零れる
一度失った時は
二度と戻ることはないのに

「私」が「私」でなくなるのは
もう定義されて(きまって)いるだから
お気に入りの日記帳(ダイアリー)に
「ありがとう」と残した


廻る世界 廻る生命(いのち)
いつかは「無」に帰するけれど
「私」が「私」でいたことは
時間が知ってるから

ふと目を開ければ 緋色の世界
もう何も迷わない
「私」は還る 未来へと
輪廻の花にそっと口づけて...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

輪廻の花

昔作った曲の歌詞です。

閲覧数:66

投稿日:2022/02/08 00:14:22

文字数:511文字

カテゴリ:歌詞

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