赤く錆びたフェンスの匂い
掴む手に汗が滲みだす
苦い唾を飲み下したら
泣きそうな顔で振り向くの

全ての音が消える
夕焼けの空の下
あたしは空を飛ぶの
身体を委ね堕ちる

とうとうあたしに羽は生えなかった
どんなに足掻いてもがいたって
どんなに願ったって羽は生えない
落ちていく落ちていく堕ちてく
ああ空が遠くなっていく サヨナラ

馬鹿みたいなこと考えて
あたしは独り取り残され
甘い夢をぶち壊したら
なかったことにしたかったの

全ての色が消える
紅色の空の下
あたしは空を舞うの
身を委ね堕ちる

やっぱりあたしに羽は生えなかった
どんなに必死叫んだって
背中掻き毟っても羽は生えない
死んでいく朽ちていく枯れてく
ああ地面が近くなってく バイバイ

世界が紅く染まっていく
全てが見えなくなってく
為す術もなく死んでいく
夕空を見上げながら ほら

とうとうあたしに羽は生えなかった
神様は意地悪だどうしてあたしだけ
やっぱりあたしに羽は生えなかった
落ちていく死んでいく堕ちていく
ああ空が遠くなっていく サヨナラ
結局空を飛べない バイバイ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

飛べない天使の鎮魂歌

飛べない天使の鎮魂歌とかいて「とべないてんしのれくいえむ」と読みます。

閲覧数:45

投稿日:2012/02/29 18:12:43

文字数:478文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました