だってだって

綺麗好きじゃなくて汚いのが嫌いな
君はバカじゃないからそろそろ気づくだろう
放っておけないのは美しくないから
そこに僕を置いておきたくないだけ

優しさじゃなくてさ意地悪じゃなくてさ目が合えば箱に入れるだろう
箱が見当たらなくてポケットもその手も汚したくないんでしょ触れたくないんでしょ

まっすぐ見つめるその顔は少し恐怖混じりで喉も渇いてそれでもまだ
「放っておけないよキミのことだってだって…」そんなこと言うなら
「僕はそこいらのゴミと一緒だなあ」

窓を開けた季節は窓を閉めたくなる
そんなやっかいな温度と湿度
電池切れの時計先月のカレンダー
聞き覚えのあるテレビの声

床に散らばったまま片付かないガラス最初からこんな色だっけな
箱は見当たらないけどポケットもこの手も汚したくないけど触れたくないけど

まっすぐ伸ばした刃に壁はなく貫いた白い部屋の白い紙くず
「放っておけないよキミのことだってだって…」そんなこと言うから
「放っておけないよキミのことだってだって…」