ねぇ、君はどうして夕日が綺麗だと
言えるのさ、見えるのさ、愚弄な目をして
赤の他人、例えば心の色が
血に染まる赤でもさ　綺麗と言えるの？

物欲な我儘で手にした蜜の味
絡みつく唾液と唾液の中溶けてゆく
蝕んだ身体中這いずる虫の音を
紛らわす為に聴いてた流行りのラブソング

私の赤い舌先で
君の汚れた瞳を
優しく舐めてあげるよ
優しく舐めてあげるよ…
その黒い君の瞳で
私の身体の奥を
覗いてほしい、覗いてよ！
覗いてほしい、全てを…

もうすぐ夕日が海に沈んでゆく
消えるのは、癒えるのは、滲んだ手のひら
黒い空を、例えば星の輝きが
ドス黒く滲んでも　綺麗に見えるの？

乳房へと描かれた大きな黒い薔薇
誘惑の甘い香り探してアゲハ蝶
のぞき穴、穴という穴から覗いてよ
迷い込むアリスとウサギ達の物語

君の黒い舌先で
私の身体の奥を
優しく舐めてほしいの
優しく舐めてほしいの…
その黒い君の瞳で
私の心の奥を
覗いてほしい、覗いてよ！
覗いてほしい、全てを…

もうすぐ朝日が陰失くしてゆく
消えるのは　私だと良いね　サヨナラ
ねぇ、今はどんな　Ah…心の音色が
見えるのさ、言えるのさ、愚弄な目をして…