嘘吐きのスキ

　　雨の中　ただ君を待つ
　　分かってたよ　来ないことくらい
　　　　
　　冷たい雨の中傘を開いたまま
　　発信履歴の一番始めの君を見つめるんだ

　　君が歩いた後の足跡は全部キラキラしてて
　　僕には眩しかったんだ

　　周りは「頑張れ」なんて　「もう頑張ってるよ」
　　疲れた身体の僕は
　　君に気付かれないように
　　空の端っこに身を寄せるんだ

　　
　　分かってたよ　全部　全部
　　傘を持つ手さえ　君の手に見えて
　　目の前にあるのが落ちていく無感情な滴なんかじゃなくて
　　君ならどんなに良いだろうって

　　だから君には云わないんだ
　　「スキ」
　　だなんて云ってやんない

　　
　　手を繋ぐのにもドキドキして
　　らしくない態度
　　今更こんなこと云うなんて最低だけどさ
　　君の事なんか　　　
　　（すきだよ）「大嫌い」

　　分かってるんだろ？きみだって
　　君がどんどん進んでいく道さえ僕には遠すぎるんだ
　　だからさ離れる前に云わせて
　　「スキだよ」

　
　
　　いつの間にか止んだ雨僕のスニーカーの前に立つビチョビチョのブーツさえ
　　愛しく感じるんだ

　　君に似た空
　　僕に似た雨
　　濡れた葉っぱだって
　　嘘吐きの僕を知ってるんだ

　　雨の中　ただ君を待つ
　　君が来ると信じて
　　通り雨の中　　ビニール傘を開きながら
　　着信履歴の君を見つめるんだ

　　コラボしたいと思っています＞＜
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