名前のないこのメロディ　貴方にはまだ届かない
名前のない本の中で　踊り狂える愛を探し


胸の奥の深くにまだ　残る氷の荊
焦がすような融けるような　何かを僕は探している
偽りでもねぇ笑って　強く魅せる砂漠の薔薇
もっと傍に誘う夜は　華やぐ陶酔（よい）の香り

名付けるなら愛じゃなくて　それでも君を守りたい
砂上の夢を語る君に　凍える月も溶かす夜を
名前のない花は本を　焦がす程強く咲き誇る
思い出せない名前は何？　窓辺に咲いた砂漠の薔薇

咲くは貴方に散るは君に



思い出すよ君と過ごす　時に昔のことを
もっと上手いやり方なら　手の届く場所にいつもある
死んだオアシスに咲くんだ　眠り暴かれた砂漠の薔薇
絡む蔦たゆたう夜に　最後と言い聞かせる

追われるような恋は知らない　僕はいつでも上手くやれる
隠し通せる思い込んでた　痛み貫くbanderilla
名付けること遠ざけてた　嘘は幾らでも言えるだろう
君のために僕のために　踊り始めるalternativa



君にまた会いに行くよ　他愛ない言葉だけが
何よりも自由だった　誰にも止められない


嘘は吐かない僕は僕に　もう決めたよ、間違いじゃない
太陽の下（もと）花開くよう　構える荊estocada　
そんなに強く抱き締められたら　壊れてしまう儚い花
砂の城を守る君の　傍に飾ろう砂漠の薔薇


咲くはあなたに散るは君に