見えない傷痕を見たいと願うなら
本当の僕を　見つめてよ　見破ってよ

己でさえ見失う愚かさ
僕の身になど起きるはずないと思う
今　時既に遅し

湖の水面の自分が綺麗なのは
誰もそうでしょう
貴方もその一人なんだと 〈気付いて〉

見えない傷痕を見たいと願うなら
本当の僕を　見つめてよ　見破ってよ
平静装う体裁の奥底に
隠したリアルは　宝石か肉塊か
僕は美しいから

有象無象　魅せられて惑う
本当の願いは　誰一人として叶えてくれることはないの

可愛いくて大切な自分が愛されたい
けれどどれも違うの
貴方ならできるの？〈教えて〉

見えない傷痕を見せたいと告げたなら
認められるかな？　僕のこと　この身の全て
揺蕩う袖の中　白い肌　照らし出せば
流れる紅血が　繋ぎ止めた　瞬間刹那
僕は醜いから

僕は私　私は俺
俺は我輩　我輩はあちき
我に平伏せ　言葉が真なら
証を見せてよ

けれど貴方の嘘の一つや二つ
分かるよ　僕は美しくはない
貴方の眼を通して見られたら
何が見えるのか知るのが怖いの

見えない傷痕を見たいと願うなら
本当の僕を　見つめてよ　見破ってよ
平静装う体裁の奥底に
隠したリアルは　宝石か肉塊か

理解できたでしょう　僕は罪　貴方も罪
治らずの病　愛されたがり　孤独の主
僕達同じと言いたげなその口元
地獄へ堕ちましょう　極楽の夢を見て

僕等寂しいから
〈何度も間違える〉
美しき最期-終わり-を