強引な僕の誘いに
仕方なく頷いた多分
君がずっと行きたがってた
あの遊園地
僕の周りを漂う
違和感を手で払って
さっきから浮かない君の
手を無理やり引いた
ちぎれそうな糸が
ちぎれないよう
今日は君の顔色
伺ってばかりだ
ぐるぐる回るコーヒーカップ
僕らだけ時間が止まったみたい
下を向いたままの君
それを見て俯いた僕
悠長な僕の想いと
裏腹に動く君の心
君がずっと欲しがっていた
うさぎのピアス
本当はちぎれてしまっていた糸を
離れないよう必死に繋ぎ止めていた
どうしよもないみっともないな
君に言わなきゃいけないこと
まだ言ってなかった
ごめんね許さなくていいから
僕のことは置いてどこかで幸せに
ゆらゆら揺れる視界の中
僕だけ時間が止まったみたい
泣く資格もないよな
涙が溢れ出て来そうだ
誰かのはしゃぎ声とか
笑い声に耳を塞いで
当てもなく走った
涙が込み上げて止まらなくて
馬鹿みたいだ
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