振り切れないまま 
さよならと 涙を浮かべて
ふりほどく この手 
見送ると
バスに乗り

薔薇色の
日々を夢見た 
君は
この街の薫りを
閉ざしてく 重い扉



思い出せるのは
街中の 賑やかな歌声
見上げたら空は
降り注ぐ
白い涙

銀色の
雪が降り積もり
二人
悴む寒さに
寄り添い 夜を過ごす




切り取られたまま 
机の上 置かれた写真
アルバムの ページ
めくると
時は止まる

空白の
日々が続いた 
僕に
よく似たカラーで
塗りつぶした 遠い過去に



忘れられた まま 
誰も来ない 残された色は
飾られた 後の 
虚しい
ショーウィンドウ

モノクローム
夢を失い
閉じる
過ごした街並み
息吹は 途絶えていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

シャッター

作詞応募作品です。

バスの扉、カメラ、お店、アルバム
「シャッター」から、「閉じる」
街や心の退廃をテーマにしました。

もともと追悼歌だった経緯を知らずに書きましたが、
偶然なのか必然だったのか、
必然だったのかもしれませんね。
追悼歌としての性格がある歌だと思います。

「バスの重い扉 街の薫り」→棺の扉、献花
「賑やかな歌声」→クリスマスの讃美歌
「切り取られたモノクロームの写真」→遺影
などです。

閲覧数:129

投稿日:2023/10/27 18:46:04

文字数:320文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント2

  • 関連動画0

  • 歌詞設定作品1

クリップボードにコピーしました