A1

 嗚呼花も散って
 照りつけてる
 太陽
 沈んで

 嗚呼ぬるい風が
 頬を撫でて
 草木を
 揺らして

 夏の暑さに
 うすもの濡らして涼しげでも
 じっとり
 汗ばみ

 夏の薫りに
 指折り数えたあの日が来る
 今宵は
 祭りだ

B1

 雷太鼓
 香る屋台と
 祭囃子に
 踊る心

 更ける夜には
 ただ眠るだけ
 今晩だけは
 違う
 年に一度の
 祭り

S1

 夏の夜はあまりに明け易し
 泡沫に想いはせて
 お面は脱ぎ捨てご挨拶
 月明りより光り
 廻り
 踊り
 艶やか

 絵扇ひるがせて踊り舞う
 歌声夜空に響く
 洗ひ髪のままで汗たらし
 うすものに赤らめて
 廻り
 踊り
 はんなり

 今宵は時忘れ
 導火線火つけ
 花火咲かせたまや

A2

 嗚呼蝉時雨に
 負けぬ音で
 掛け声
 響かせ

 嗚呼舞う蝶にも
 負けぬ舞で
 祭りを
 盛り上げ

 想いも燃える
 夏は短し恋せよ乙女
 刹那の
 時でも

 我を忘れて
 ありのままの姿を晒して
 建前
 捨て去り

B2

 蛍が光り
 太鼓響いて
 歩み早まる
 弾む心

 夜よ明けるなと
 願いを込めて
 気がつけば皆
 歌い
 誰もが躍る
 祭り

S2

 金魚の鱗より鮮やかに
 水面揺らす尾の如し
 優美に泳ぐようなその様
 着物をひるがせ舞う
 ひらり
 はらり
 ろうろう

 荒れ狂う青嵐に吹かれ
 わづかに残る色魅せ
 揺れる草木とただ舞い踊る
 散りゆく花の如く
 ひらり
 はらり
 儚し

 咲く舞も散り散り
 雷も遠く
 ひとつひとつ消えて

 忘れた時戻り
 導火線燃えて
 花火咲いてかぎや

 宴もたけなわで
 花火散って仕舞い

A1

 あ~はなもちって
 てりつけてる
 たいよう
 しずんで

 あ~ぬるいかぜが
 ほおをなでて
 くさきを
 ゆらして

 な~つのあつさに
 うすものぬらしてすずしげでも
 じっとり
 あせばみ

 な~つのかおりに
 ゆびおりかぞえたあのひがくる
 こよいは
 まつりだ

B1

 いかづちだいこ
 まつりばやしに
 おどるこころ

 ふけるよるには
 ただねむるだけ
 こんばんだけは
 ちがう
 ねんにいちどの
 まつり

S1

 なつのよはあまりにあけやすし
 うたかたにおもいはせて
 おめんはぬぎすててごあいさつ
 つきあかりよりひかり
 まわり
 おどり
 あでやか

 えおうぎひるがせておどりまう
 うたごえよぞらにひびく
 あらひがみのままであせたらし
 うすものにあからめて
 まわり
 おどり
 はんなり

 こよいはときわすれ
 どうかせんひつけ
 はなびさかせたまや

A2

 あ~せみしぐれに
 まけぬおとで
 かけごえ
 ひびかせ

 あ~まうちょうにも
 まけぬまいで
 まつりを
 もりあげ

 お~もいももえる
 なつはみじかしこいせよをとめ
 せつなの
 ときでも

 わ~れをわすれて
 ありのままのすがたをさらして
 たてまえ
 すてさり

B2

 ほたるがひかり
 たいこひびいて
 あゆみはやまる
 はずむこころ

 よよあけるなと
 ねがいをこめて
 きがつけばみな
 うたい
 だれもがおどる
 まつり

S2

 きんぎょのうろこよりあざやかに
 みなもゆらすおのごとし
 ゆうびにおよぐようなそのさま
 きものをひるがせまう
 ひらり
 はらり
 ろうろう

 あれくるうあおあらしにふかれ
 わづかにのこるいろみせ
 ゆれるくさきとただまいおどる
 ちりゆくはなのごとく
 ひらり
 はらり
 はかなし

 さくまいもちりぢり
 いかづちもとおく
 ひとつひとつきえて

 わすれたときもどり
 どうかせんもえて
 はなびさいてかぎや

 えんもたけなわで
 はなびちってしまい 

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夏祭り

Norisada様の曲(https://piapro.jp/t/rBsJ)の歌詞になります。

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投稿日:2023/08/06 09:15:34

文字数:1,617文字

カテゴリ:歌詞

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