きっと、忘れないでしょう
あの日の焼けた、陽の差す横顔
あなたの震える身体を抱いて
魔笛に耳澄ます午後の伽藍堂

きっと、忘れないでしょう
静かに咲き散る花弁に月と微笑
私は此処で、夢のまにまにを

嗚呼、眼に映る、景色が色褪せてゆく
嗚呼、この手で、千々に切り裂いてしまいたい

私に名前が在るなら、滴る赤い血がかようなら
掴めたはずの全てが、私はずっと憎い
私に手足が在るなら、灯りを映す瞳が在るなら
掴めたはずの全てが、私はずっと憎い
ずっと、憎い

此処から伸ばす、手の半径
あなたに触れるまでが遠い
口から溢れる出鱈目に、あなたが笑む、だけでいい

やがて終わる春に口付け
皐月芽吹くは、緑
薄暮憂うあなたに、どうか自由と祈り

私に名前が在るなら、滴る赤い血がかようなら
掴めたはずの全てが、私はずっと憎い
千代の孤独、懊悩の日も、無に帰すまで胸に抱いたまま、葉桜の最期と、意地悪に愛している、愛している

きっと、忘れないでしょう
あの日の焼けた、陽の差す横顔
あなたの震える身体を抱いて
魔笛に耳澄ます午後の伽藍堂

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

葉桜と魔笛

閲覧数:22

投稿日:2024/03/03 23:37:48

文字数:465文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました