優しい陽の光　静かな部屋に差し込む
一人の空間は　まだ僕には息苦しくて
気を紛らわせるように音を流した
幸せそうに微笑む二人は　もうここにいない　どこへいったの？
溢れ出す想いを　コーヒーと共に飲み込んだ

自分を哀れむのは好きじゃない
いつの間にか僕は　強くあろうとしていた
誰よりも　誰よりも　強くあろうとしていた
弱さをなくし　心を見送った強さは
ただの丈夫な箱だった

大切なものはいつも側にあった
優しく包んでくれていたのに
僕はそれに目を向けず
強さを求め
ただ前へ　ひたすら前へ
守るための強さ
僕はいつの間にか　守られていた

置いて行かれぬよう　必死で走っていた
誰にも言わなかった　誰にも言えなかった
頼り方も　甘え方も分からなかった
君は、いつも隣にいたのに
坂を下り始めた球は速度を増して
違うと気づいたときには　もう…

失ってから気づくんだ　いつもいつも
後悔をして　泣き叫ぶ僕は
何を学んでいるのか
なぜ生きるのか
思い切り　ただ思い切り
泣き叫んでいたら
僕は笑えていたのかな　君と一緒に

枯れたはずの雫　空に　君に　届くかな