新しく作る絵本について、いろいろ話しはじめた、ミクさんとテトさん。

ちょうどそこに、ここ「カフェ・ドナ」のシェフの、ソラ君がやってきた。
彼女たちのいるテーブルに近づいて、言う。

「いらっしゃいませ。ミクさん、ようこそ」
「お久しぶりです!」

彼はテトさんにも挨拶する。
「テトさん、どうも」
「どうもどうも、オッス」
笑顔を向ける。

「いつもだけど、ここのお茶、おいしいですね」
ミクさんの言葉に、ソラ君はうれしそうにお辞儀する。

「有難うございます」


●新しい作品は...

テトさんが彼に説明する。
「きょうはね、ミクさんと新しい仕事の打ち合わせなんだ」
「おや、そうでしたか」

ミクさんもうなずく。
「ええ。実は今度、絵本を作ろうと思っていて」
「へええ、そうなんですか。よいですね。」
ソラ君はニコニコとうなずく。
「どんな絵本なのかなあ」

ミクさんは答える。
「ほんわかした感じの、大人向けの...。なぁんて、いま、テトさんと話していたんです」
「ねぇ」
にやっと笑うテトさん。


●大人向けの、4コマ

「いいですねえ。大人向け。ミクさんなら、すてきな絵本を作られるでしょう」
ちょっとお世辞のうまいソラ君。
「絵本や、マンガでも、大人向けのものが人気ですからね」

「そうなのよ!」
思わず、手を打つミクさん。そして続ける。
「絵本っていっても、何というか、4コママンガっぽい、楽しいものにしたいなって、今話していたの」

「ほーう」
なぜか、俄然、身を乗り出したソラ君。
「大人向けの、4コママンガ、か。いいなあ」
にやにや、笑みまで浮かべている。

なんとなく、キモい顔つきになったので、
ミクさんとテトさんは、ちょっと引いた。
ソラ君は言った。
「あれですね、大人のマンガとか。ちょっとエロい、4コマのエロマンガとか、いいですね!」

2人は、しばし沈黙した。
顔を見合わせて、言った。

「退場!」\(`o'")

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玩具屋カイくんの販売日誌(296)  絵本をはじめよう!

絵本の計画が動き出しました。どんな作品ができるのかな?

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投稿日:2017/08/20 13:33:30

文字数:828文字

カテゴリ:小説

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