規則なんて要らない
自由が欲しいの
私は城を抜け出して深い深い森の中
水を意味する青い髪
揺らしながら今日こそ走る
今日は誰にも見付からなかった
"禁じられた森"の中腹へ
ゆっくり辺りを見渡せば枯れた木の上に一人の男性
貴方は誰?と訊ねても貴方が此方を見る事は無い
唯 本の頁を捲るだけ
でも良いの
私も一人になりたかったから
蒼い蒼い髪の貴方
唯 眺めながら私も一人本を読む
悪戯に話し掛けてみても貴方は此方を見もしない
けれどそこに居るだけで私はそれで良かったの
何度来ても居る貴方
勿論居ない事も有ったけど
まるで逢瀬のように二人が揃う
ねぇ私 今日はケーキを焼いてきたのと微笑めば
貴方は初めて此方を向いた
遠慮しないで一緒に食べましょうと微笑めば
貴方は少し考え木から降りて来た
蒼い髪を揺らしケーキを見詰める貴方は無表情
けれど私が貴方の口にヒトカケラ放り込めば 美味しい と一言笑ったわ
お互いの素性なんて気にしない
私が聞かれて困るもの
貴方だって私に関われば困るわきっと
なんて私、気付いてた
貴方がこの森の中腹まで来れるって事は
貴方も強い力を持っている
けれど私は貴方の顔を見た事無いの
それってつまり
「ねぇルーメ、私は貴方に恋したみたい」
聞いてはいけないその言葉に蓋をして
私は貴方を選んだの
呼び名が無いのは不便だものね だから私は貴方をルーメと呼ぶの
深い深い森の奥
私とルーメの逢瀬は続く
徐々に近付くルーメとの距離
最初は一人になりたかった私
でも今は貴方に会う為この森へ走る
嗚呼、禁忌を犯すと言うなれば
私はそれでも構わない
私はルーメを愛してる
初めての口付け
慣れてるルーメにヤキモキしたわ
でもね、今後貴方は私以外を愛せない
そんな変な自信が私には有るの
だから唇が重なる度に愛を感じて
そして溺れて行く
私の正体を貴方に言ったらどうなるかしら
ねぇルーメ
私を愛して
私が貴方を忘れても
貴方の愛で包んで欲しい
ねぇルーメ
私の正体を知っても貴方は愛せるかしら?
そして宿った新しい命
私は貴方に別れを告げた
ルーメ ルーメ 愛してるわ
それでもこの子を私は育てられないの
許して 許して 愛してるわ
せめて愛しいルーメの思い出の中でお眠りなさい
私が細い首に手をかけた時ルーメが現れた
やっと会えた その子は俺が育てる
なんてルーメが私を抱き締める
貴方の手には百合の花束
気付いてたのね私の正体に
天地ノ鼓動~始まりのLucidezza~
ちょっと文字数が足りず書きたい言葉を減らしましたが、以下簡単な説明。
"禁忌の森"で逢瀬を重ねる男(ルーメ/KAITO)と女(ミク)
女は自分の正体を隠したまま男との愛に溺れて行き、子供を宿す。
併し女は自分の身分からその男との間に子供は持てない定め(男の正体に薄々勘付いてもいた)。
その為男に別れを告げ森へ訪れるのを辞める。
そして子供が生まれると、他の人にバレる前に自らの手で殺さねばと再び森へ。
ルーメと愛し合った思い出の場所で我が子の首に手を掛けたその時、男が現れる。
男の手には百合の花束。
女は男が自分の全てを知っていて尚愛してくれたのだと知り、子供を預けた…。
といった感じのまたもや意味不明\(^O^)/乙な歌詞ですサーセンorz
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