3-2.

[ごめんね、実験で手が離せなくってさ。今日……もう昨日かな。……とりあえず学園祭の仕事お疲れ様!]
 海斗さんから、そんなメールが返ってきたのは、深夜の三時を過ぎた頃だった。
 いつもなら目も覚めない時間で、ケータイもバイブレーションにしていたのに、私は着信がきた瞬間、すぐに目が覚めた。
 メールを読んで、その内容に驚く。
[え、実験って……今までですか?]
 返信は、すぐに返ってきた。
[今も、なんだけどね。学会が近いから大変だよ。実は学園祭も、お昼を食べにきてただけみたいなものだったんだ]
[そうだったんですか……お疲れ様です]
[ありがと。それよりまだ起きてたの? こんな時間にメールして大丈夫だった? ごめんね]
[いいえ、私もあんまり眠れなかったので、大丈夫です]
 そう嘘をついて、私は海斗さんとメールした。
 暗い自分の部屋のベッドの中で、ケータイの画面の明かりだけが、私を照らしていた。カチカチと、メールを打つケータイのボタンの音は、夜が明けるまで鳴り続けた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ロミオとシンデレラ 12 ※2次創作

第十二話。


ケータイで書いた文章をPCに移して気づく。
十二話みじかっ!!
・・・・・・そもそもケータイなんかで書くことに問題があるんだよなぁ。

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投稿日:2013/12/07 12:52:01

文字数:449文字

カテゴリ:小説

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