幾百のノードに 引き裂かれて
広大なネットの 海に漂う
寄る辺無いワタシは 呼び声求め
ついと魅かれては 打ち捨てられる

どこへ辿り着いたのだろう?
どこへ流れ着くのだろう?
故郷(ふるさと)と遠く分かたれ 目指す地さえも忘れて
たゆたう限りのない本能

大いなる大樹(トレント)に 飼い慣らされて
苗と彗星に 打ち砕かれる
疑いないヒカリは 形を照らし
疑いないココロは 安息を躊躇う

見上げ空は円くて
見下ろす地は網目模様
最後まであの円い 懐かしき我が家の在り処
辿れるのは後 何回だろう?

ワタシに差したヒカリ
円盤かと思った
でもそれは似て非なるもの
歌うなら安らぎは捨て
この地で彼の地を想おう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

静かなネットの物思い

李白の「静夜思」を元に何か書きたい、と思って考えたところ、
ボーカロイドにとっての旅とは何だろう、との疑問に行き着き、
とりあえずこんな形に落ち着きました。暗いなぁ。
何の事を言っているのかピンと来る人も来ない人も居られるでしょうが、
私がそのテの流通に怒りを感じている事は分かって頂ければ幸いです。

閲覧数:160

投稿日:2008/01/25 21:44:15

文字数:306文字

カテゴリ:その他

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