昔々、あるところに。
ネズミの被害にあっている小さな町がありました。

 人々は困り果てていました。

 食糧がなくなる。
 家を蝕まれる。
 農作物を荒らされる。

 そんなある日、なにやらおかしな服を身にまとった、青年がやってきてこう言いました。


 「報酬をくれるのなら、この僕がネズミを一匹残らず退治してみせましょう」


 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――



 「……お前、なんという名前だ?」

 颯爽と格好つけて現れた青年に、二十代後半ほどの女性が、怪訝な顔で訊いた。
青年はにやりと笑って、こう答えた。

 「カイト、と申します」

 この場にいるのは、この青年を含めて3人ほど。

 先ほどカイトに名前を訊いた女性は、眉間にしわを寄せた。
その気持ちは理解できなくもない。
この青年はいかにも、怪しげな格好をしていた。

 それほど暑くもないのに、真っ青なマフラーをしていて、服も縞々ではあるのだがその色も青系統なのだ。
しかも、髪色も綺麗な青をしていた。
全身青の見ず知らずの青年はそはそれはあやしかった。

 「……先ほど、報酬をもらえればを言ったが……いかほど払えばいいのか?」

 「えっメイコさん……! まさかこの者にネズミ退治を―――!?」

 「落ち着きなさい、ルカ。こんなバカっぽい奴多分ネズミを2匹殺ってもいいほうよ。報酬をいくらもとめるかぐらい聞いてやってもいいでしょ?」

 「……はい……」

 二十代後半くらいの女性はメイコというようだ。
メイコは隣にいた桃色の髪の美しいルカという女性をそう言って黙らせた。
ルカはカイトにネズミ退治を任せるのは、どうやら不服のようだ。

 「で、カイト。いかほどか」

 「いえ……金はいりません……ただ……」

 「ただ?」

 メイコとルカは息をのんだ。
次、紡がれる言葉が想像もつかなかったからだ。



 「アイスを!!! 一年分!!!!」




 青年の声は、晴れやかに響いた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ボカロと愉快なボカロたち。

ハーメルンの笛吹き男です。
次からギャグに走ります!www
何話構成かは私にもわかりませんww

閲覧数:206

投稿日:2013/08/11 18:04:49

文字数:856文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

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  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    これはいいアイスべきバカイトwww

    ネズミ退治というか、なんか手なずけそうな感じだよなぁ、カイトだとww
    もしくは退治しようとして退治されるとか(それじゃ物語終わっちまうよ

    2013/08/11 21:43:01

    • イズミ草

      イズミ草

      でしょ!!wwwww
      本当に次からはギャグ一直線の予定です。

      それもいいですねww
      むしろ物語が終わった方がカイトらしいというかww

      2013/08/12 08:52:18

  • つかさ君

    つかさ君

    ご意見・ご感想

    おお!!ついにはじまりましたか!!
    これから楽しみですww
    いきなりwwカイトがw

    2013/08/11 20:34:23

    • イズミ草

      イズミ草

      遂にだよ!!!wwww
      カイトは扱いやすくて有難しwww

      2013/08/12 08:51:01

  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    兄さんw
    相変わらずのアイス好きですなwww

    ところでハーメルンの笛吹き男、内容をよく知らないんですよねー…
    この話をよく読んで理解します!w

    2013/08/11 18:37:27

    • イズミ草

      イズミ草

      兄さんはやはりアイスでしょう!www

      えっ私だいぶ変えるつもりなんですけど!!!www
      あっでもギャグのところを抜いたらいいのか!?ww

      2013/08/12 08:49:43

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