昨日、夢を見た。
今までに会った女子が一斉に俺に告白してくる夢。ハーレム?そんな安易なもので済むならそれでよかった。
ただ普通と違うのは"全員グミだった"という点だ。これを聞いたやつは『好きな子に告白された』と思うだろう。でもそれは少し違う。だって、彼女は、



十面相、なのだから。





<<【私(君)の中の】十面相Ⅵ【住人は】>>




そういえば彼女が十面相だと気付いたのはいつだっけ。あのかっこいいグミと会って次の日、つまり日曜の朝、夢から目覚めて布団の中で思い出す。
えーと。ああそうだ。今から2年前の中2だったころだった。彼女と中学生にもなって公園でブランコに座ってた時。俺が気付いたんじゃない。彼女から語りだしたんだった。



***


「ねえグミヤ」
「何?」
「私が十面相、多重人格だ、って言ったらどうする?」
「いや、別に」
「よかった」

安心したように彼女は笑った。
今思えばこの答は正しかったのだろう。もし、俺が彼女を否定していたら・・・。やめておこう。
彼女はぽつりぽつりと語り始めた。

「私ね、十面相なんだ。人格が入れ替わるの」
「何故こうなったか、とかはよく分からないけど」
「ただ、グミヤに知っておいてほしいだけ」

そう言って彼女は寂しげに笑い、ブランコを降りて公園から出て行った。


***



あの時、寂しげに笑う彼女をただ見送るしかできなかった自分が悔しい。もっと気の利いた言葉を言えばよかったのだろうか。『グミはグミだから』とか。ヘタレなやつだな。俺は。




もそもそと布団から出て朝飯を食べて、友のレンとクオと遊びに行ったりしてその日は終わり、あっという間に土曜は来た。俺が思うことはただひとつ。





あの某ダンディーで気が利く消火器になりたいです。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【私(君)の中の】十面相Ⅵ【住人は】

どうもこんにちわ!姉音です!

あれ、このシリーズ久しぶりじゃね・・・?しかも短くね・・・?←
いやあのネタの神様が降りてこなくてですね...ゲフンゲフン。
長い間放置していてすみませんでした。

今回は番外編というか、肉食系ぐっさんと会った次の日のミヤくんのお話になります!ちなみにミヤくんとぐっさんは毎週土曜に約束してるんで、日曜日のお話ということで!


パンダさんもかわいい本家様↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13304052


http://piapro.jp/t/zWaK】←Back Next→【?】


・・・最後の部分、ツッコんでいいのよ?

閲覧数:217

投稿日:2012/11/13 14:15:50

文字数:767文字

カテゴリ:小説

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