「洋菓子店ヘクセプファイフェの噂」

森の奥深く現れたお店
1年に1度のフェスティバル
今宵は満月 灯りを灯して
お菓子を並べては客を待つ

また一人とまた一人と
笛の音に子どもたちは靴音を弾ませる

パパ ママ オトナには内緒だよ
お勧めは林檎と苺のタルト
甘い香りに誘われオバケもやって来る
隠し味は魔法のチョコレート

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「どうしたんだいお嬢ちゃん?浮かない顔をして」
「お財布…おうちに忘れてきちゃったの」
「お金なんてとりゃしないさ 今宵はハロウィン
 さぁ 好きなお菓子を持っておいき」
「わぁ ありがとうお姉ちゃん!」
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お菓子を抱えてはしゃぐ子どもたち
窓の外ざわめく午前2時

オカシハマボロシ!
オカシハマボロシ!
動物たちの警告は届かない

また一人とまた一人と
笛の音に子どもたちの瞳は色褪せていく

さぁさぁ皆で踊りましょう
手を繋いで歌えば夜明けは来ない
お菓子のお供に美味しい紅茶は如何かな
お楽しみは愉快な紙芝居

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昔々あるところに、美しい笛の音を奏でる少女がいました。

その音色に聞き惚れた村の男たちは挙って少女に求婚し、
嫉妬心に駆られた村の女たちは少女を「笛の魔女」と卑下しました。

「男ヲ誑カス魔女ヲ懲ラシメテヤロウ」

ハロウィン前夜、子どもたちに配るお菓子作りのためと
呼び出された少女は森の小屋に閉じ込められてしまいます。

「お願い!ここから出して!」

それは不慮の事故だったのか、或いは…
突如、小屋の裏手から上がった炎は瞬く間に小屋を覆い尽くし
全てを灰に変えてしまったのでした。

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不思議なお菓子屋ヘクセプファイフェ
収穫祭の夜更けを彩る呪い(きせき)
お店に並んだお菓子は全てが5つ星
口にすればとろける蜜の味

パパ ママ オトナには内緒だよ
お勧めは少女の呪いのキャンディー
お金じゃ買えないお菓子のお代は×××××

洋菓子店(ヘクセプファイフェ)の噂は止まらない×2

笛の魔女(ヘクセプファイフェ)の呪いは止められない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

洋菓子店ヘクセプファイフェの噂

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森の奥深くハロウィンの夜にだけ現れる
洋菓子店「ヘクセプファイフェ」
お店に並ぶお菓子はどれもこの世のものとは
思えないほどの美味と子どもたちの間で専らの噂

今宵はハロウィン

軽快な笛の音に誘われた子どもたちは
家を飛び出し森を目指すのであった…
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というわけでハロウィンにあわせて投稿する
新曲の歌詞です。
ちょっぴり不気味で可愛らしい曲を作るつもりが
気がついたらおもっくそホラーテイストな曲になってしまいました←

↓曲の解説
ヘクセプファイフェはドイツ語でヘクセ(→魔女)プファイフェ(→笛)
というわけでお店の店員(ミク)は笛の魔女
後半の紙芝居パートで出てくる焼死した少女の怨念が具現化したモノで
毎年10/31になると、ハロウィンを迎えさせないために
笛の音を操り各地の子どもたちをさらっていきます。

ちなみに、村の女たちは
一晩閉じ込めておく程度の嫌がらせしか計画しておらず
小屋に火をつけた犯人については

村の女たちの誰かなのか
火事のなか少女を助け、
少女のハートをつかもうとした村の男なのか

事件当初、様々な噂がとびかったが
結局わからずじまいのままです。

しかし、もともと心優しかった少女(笛の魔女)の怒りは凄まじく
そこには噂以上の真実が隠されているのかもしれません。

閲覧数:293

投稿日:2017/10/29 23:54:38

文字数:1,013文字

カテゴリ:歌詞

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