スイレン


嫌われるのが怖いから
ただ、笑ってみせた
盲目だとは言わんが
「あなた、ピュアで素敵な人ね」
だとか
にわか野郎め
僕は真っ直ぐなんかじゃないんだ
揺れたロータスの花に魅せられた
夏は目前でした

君を乞いて恋文を詠んだら
この汚い心も洗われると思った
君を想うみだらな気持ちも
夢幻であったらいいな


疑われるのが怖いから
ただ、黙ってみせた
脳無しだとは言わんが
「あなた、怖いの。笑って見せて？」
だとか
にわか野郎め
他人の心なんか見えねーよ！
枯れたロータスの花が憂いて見えた
夏よ、終わんないでよ

僕を見ないで
知らないままなら
きっとずっと貴方の一番で居れると思った
世間体がどうとか知らねーよ！
このモヤの居場所は何処？


(いいな　いいな
君も同じ気持ちだったなら
いいな　いいな
でも、君を傷つける契りなら
いいや　いいや
二人の間にそんなもんはいらねーや
いいや　いいや)


ガラス細工の土の上
死に物狂いで根を伸ばした
早く"善人"に追いつきたかった
嘘を嘘で塗り替えたかった
絶え間ない歩みの果て
君の涙が見えた
これからは二人ぼっちで
足りないものを補い合っても
いいかい？