くしゃみの音で 目が覚めた
僕のタオルを 下敷きに
よだれを垂れて 夢で何か追っているのだった
さっき食べたろ お昼ごはん
僕にお手だって しないくせに
甘えるのだけは やたら上手く
皆にちやほやされて 肥え太ったその体
自業自得って 分かってるのか
僕意外に 少し外面がいいからって
みんな きっと騙されているんだ
忘れやしない 夏の帰り道
行き過ぐ僕と目が合ったのは
真っ白い犬 真っ白い犬
西日が差し 並んだショーケース
見つめた僕が欲しかったのは
真っ白い犬 真っ白い犬
そんなんだから 散歩のとき
途中でばてる 僕も怒る
喧嘩の後で いつも折れるのは僕なのだから
世の不条理も 染みるものだ
いつかきっと 僕の手を取らせ見下してやろう
お腹は 干し布団の匂いがした
忘れやしない 夏の帰り道
行き過ぐ僕と目が合ったのは
真っ白い犬 真っ白い犬
西日が差し 並んだショーケース
見つめた僕が欲しかったのは
真っ白い犬 真っ白い犬
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