10年ぶりに会う町は年老いて
田舎過ぎる草の匂い、畑焼きの風
こんなに小さな土地すら広く見えた
あの頃の僕はまだ子供だった

辿り着けず夢見てた空
今ではどこか違う気がした

帰りたくなる場所、変わらない場所
歩き疲れた始まりの空
そびえる山も川の流れも
触れられずに忘れかけてた
帰りたくなる場所、変わらない場所
思い出してく始まりの空
真っ赤に染まる夕暮の雲が
今はなんだか涙に変わる


背が低い家が並ぶ、子供みたい
まるであの頃の僕を映していた
街灯すらもない道は怖いから
光り輝く夜に憧れた

煌めく星が瞬く夜空
この場所で見ればとても高くて

帰りたくなる場所、変わらない場所
全て願えた無邪気のままに
誰かの声も一人の部屋も
冷たいほどに寂しくなって
帰りたくなる場所、変わらない場所
静けさが鳴く温かいままに
高く瞬く澄んだ夜空が
今はなんだか心に沁みる


机に刻む子供の夢に
今は笑える悲しいほどに

帰りたくなる場所、変わらない場所
夢を見ていた始まりの空
汚れた柱、背伸びの傷跡
触れる度に愛しく思う
帰りたくなる場所、変わらない場所
心に眠る始まりの空
何も無いから離れた町が
今はなんだか愛しく思う
今は確かに好きだと言える


ひらがなver

じゅうねんぶりにあうまちはとしおいて
いながすぎるくさのにおいはたやきのかぜ
こんなにちいさなとちすらひろくみえた
あのころのぼくはまだこどもだった

たどりつけずゆめみてたそら
いまではどこかちがうきがした

かえりたくなるばしょ、かわらないばしょ
あるきつかれたはじまりのそら
そびえるやまもかわのながれも
ふれられずにわすれかけてた
かえりたくなるばしょ、かわらないばしょ
おもいだしてくはじまりのそら
まっかにそまるゆうぐれのくもが
いまはなんだかなみだにかわる


せがひくいいえがならぶこどもみたい
まるであのころのぼくたちをうつしていた
がいとうすらもないみちはこわいから
ひかりかがやくよるにあこがれた

きらめくほしがまたたくよぞら
このばしょでみればとてもたかくて

かえりたくなるばしょ、かわらないばしょ
すべてねがえたむじゃきのままに
だれかのこえもひとりのへやも
つめたいほどにさびしくなって
かえりたくなるばしょ、かわらないばしょ
しずけさがなくあたたかいままに
たかくまたたくすんだよぞらが
いまはなんだかこころにしみる


つくえにきざむこどものゆめに
いまはわらえるかなしいほどに

かえりたくなるばしょ、かわらないばしょ
ゆめをみていたはじまりのそら
よごれたはしらせのびのきずあと
ふれるたびにいとしくおもう
かえりたくなるばしょ、かわらないばしょ
こころにねむるはじまりのそら
なにもないからはなれたまちが
いまはなんだかいとしくおもう
いまはたしかにすきだといえる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

僕の故郷

80年とか90年とかのフォークソングとかバラードみたいな雰囲気
知らんけども(´・ω・`)

閲覧数:58

投稿日:2020/02/06 00:53:55

文字数:1,191文字

カテゴリ:歌詞

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