『月影も見し春の夜の夢ばかり霞に残るあけぼのの空』

宵や 宵や 離さないで
朱の鳥まで傍にいてよ


夕影が赤を連れ昨日へと帰っていく
戻らない 戻れない 
今日が溶けだしてこぼれた

色のない刻 眼(まなこ)の裏側には 確かなものだなんて 見つけられずに
終(おわり)の先が遠く感じて

宵や 宵や 君の声が 微かに残るとこの闇
この手に感じているあなたは空蝉
明日への境界線まで消えないで


月見ればちぢにものこそ 悲しき水面 夏の宵や
祭りの囃子 後にもなくて 火照ったままの残響沁みる

勘違いなら 元に戻せるかもと 裏側の本当を仕舞いこんで
身を任せるよう ただ待っている

宵や 宵や 見えないように
隠して傷つかないように
黒く塗りつぶしてくれたら陽炎
心を隠して触れるは煙月華


宵や 宵や 離さないで
朱の鳥まで傍にいてよ

宵や 宵や 君の声が 微かに残るとこの闇
この手に感じているあなたは空蝉
明日への境界線まで消えないで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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月影も見し春の夜の夢ばかり霞に残るあけぼのの空

和風です。

タイトルは本居宣長の詠です。

夜をつけたら流行るらしいので夜の歌です。

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投稿日:2020/08/13 19:04:32

文字数:426文字

カテゴリ:歌詞

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