さよなら目録　伴奏音源

歌詞

暮れた空に舞う燐一つ　
訝し侘しい　常世の望郷
いつか君に会えたらさ
話したい事が沢山あるの聞いて

此処は灯り絶えず　祭り囃子ぶら提灯
氣が付けば彼の日から
ちっとも減らない雪駄を鳴らしている

憶えば引っ切り無し　凪いだ衣に落ちる一滴
温かく滲んだとうの昔話　朧氣に
憶えて目が覚めた朝は矢張り凍て付く心
焚火を焚いてさ　待っているわしじまに
失せ物目録


凩からり吹いて落葉霜降
足音はザクザク手には小包　浮世土産

其方は如何です　幾千の屋木の葉隠れ
独り往く帰りしな
さっさと歩いちゃ風情も無いもんね

笑えば華やいだ　何処とも無しに馨る萩の花
背伸びした意地も此方には届くまい　徒然に
菜を茹で湯沸かした暮らし　繰り返し嫋やかに
沸々鍋は放って置いて戸外を蹙う
未だ客は来ない　


其のまま転寝
変な夢を見た


見つけたばかりの標識灯
見た事無い顔した君が居たの
他にはさっぱり憶えて無いけどさ　
今更かな　後悔が残った

憶えば引っ切り無し　凪いだ衣に落ちる一雫
温かく滲んだとうの昔話　
錆び付いた緋色の空　焼き付いた彼岸の花

言い忘れた言葉は五万と有るけれど
キリが無いので静かにしています
せめて畏まって大団円

万謝　さよなら目録