『仕事終わりにみんなでカラオケ(がっくん&リン&レン&ゆかり編)』



~楽屋~


がっくん(着物をぬぎぬぎ)
「あー、疲れた疲れた。さーてこの後はカラオケにでも行くかなー」

マネージャー
「ちょ、そこなSAMURAI!ダメでしょあんたがそんなに軽々しく現代文化に馴染んでちゃ!」

がっくん
(またうるさいのが来た……)
「いや、仕事終わってから何処行こうが俺の勝手でしょ、っていうかプライベートにまで」

マネージャー
「ノォォォォウ!!一人称は『俺』じゃなくて『拙者』!プライベートは『私生活』!ちゃんとNIPPON語で喋ってくださいYO!」

がっくん
「いや君がちゃんと日本語で喋りなさいよ」

マネージャー
「NO!わたくしはアメリカかぶれのマネージャー!NIPPON語よくわかりませーん!」

がっくん
「かぶれ、って自覚してるんだったらダメじゃん」

マネージャー
「細かいことキニシナーイ!そしてがっくんはSAMURAIという設定なのですよYO!」

がっくん
「設定(笑)」

マネージャー
「あっ!?い、今の無し!リテイク要求!」

がっくん
「もー、やってて疲れるでしょー?付き合う側も大変なんだからさー。まあ良いや、俺もう遊びに行くから。ケータイとか掛けてこないでよー?」

マネージャー
「あぁっ、待ってください神威さぁん!週刊誌に撮られたらまた厄介なんだから!」



~街~



がっくん(私服)
「あー、やっぱ外の空気は良いわー。時代劇のロケ現場ってどうもほこりっぽくて苦手なんだよねー。メイクは濃いし衣装は暑いし……」

リン(手をぶんぶん振っている)
「おーい、がっくーん!」

がっくん
「あ、リンちゃん。どしたの、学校帰り?」

リン
「そだよー!ってあれ?がっくん、いつものマネージャーさんはどうしたの?」

がっくん
「ああ、彼?んー、なんかプライベートにまで首突っ込んでくるからさー、振り切って逃げてきちゃったー。てへ」

リン
「そうなんだー。やっぱずっと仕事ムードでいられると肩凝るよねー!」

がっくん
「肩凝るっておいおい、リンちゃんまだ中学生だろw肩凝った事あんの?」

リン
「あはは♪確かにまだ無いけどねー♪ときにがっくん、これから何処に行くのですかなー?」

がっくん
「んー、適当にアクセサリー探しとかかなー。KAITOくんがシルバーのリングつけてたのカッコよかったしー」

リン
「ちょwちょっとはキャラ守りなよw」

がっくん
「そう?(声のトーンを落として)じゃあ拙者、日本一の名刀を探しに堺の鍛冶場まで……」

リン
「あははははは!う、うわ、逆に違和感凄いからやめてw」

がっくん
「でしょ?wでもマネージャーがうるさいんだよねー」

リン
「あー、あの人かー。悪い人じゃないのは確かなんだけどねー」

レン(走り寄ってくる)
「ねーさーん!」

がっくん
「お、レンくんじゃん。何、一緒だったの?」

レン
「あ、神威さん!おはようございます!」

リン
「っていうかレン、『姉さん』は止めてよ。いつも通り名前で呼んだら良いじゃん」

がっくん
「しかも『神威さん』てw何?仕事の都合?」

レン
「いえ、目上の人に対しては当然の……(きょろきょろと周囲を見回して誰も見ていないことを確認)……おう、まあこれでもアイドルだからな」

がっくん
「相変わらず切り替え早いねwそんなに気にしなくて良いのにw」

レン
「仕方ないだろ。今主演してるドラマのテーマが禁断の姉弟愛(笑)な上、俺が従順で無垢(笑)な弟役なんだから」

がっくん
「レンくん笑いすぎ笑いすぎw」

リン
「レンって、真面目な所と不真面目な所がはっきりし過ぎなんだよねー。疲れない?」

レン
「良いじゃん俺の事はよー。ところでさ、今からどっか遊びに行くの?誰かと約束してる?」

がっくん
「いや、約束はしてないよ。店まわりながら適当に誰かと合流するつもりだったし」

レン
「じゃあ俺も混ぜてよ!最近仕事か学校かのどっちかばっかでさー、まともに遊んでないんだよー」

がっくん
「大変だねー。でも学校だって楽しいよ?青春じゃん」

レン
「どこがだよー。女子と遊びたくても誰かさんがうるさいし野郎はそれをからかってくるし……」

リン
「へー。わかった。じゃあ今度レンのロッカーにラブレター詰めこんどくね♪」

レン
「ごめんなさい許してください」

がっくん
「ははは♪仲良いねえw」

レン
「どこがだよ……」

リン
「レーンー♪腕組んで歩こっか?そのままみんなに写メ撮ってもらおうよっ♪」

がっくん
「あっははは!それいいアイデアだねえw」

レン
「どこがだよ!もう良いから早く遊びに行こうぜっ!アクセだったらこっちの角曲がって――」

ゆかり(レンの背後からにゅっ、と現れる)
「――右手にあるビルの3階ですよね」

レン
「そうそう――ってうわあ!?だ、誰?!」

ゆかり
「どうも。神出鬼没のみんなのアイドル結月ゆかりさんです」

レン
「なぁんだゆかりさんかぁびっくりさせないでよ……っていきなり過ぎるだろ!登場が不自然すぎるだろ!?」

ゆかり
「そうは言われましても。こちらにも事情というものがありまして」

リン
「事情?」

ゆかり
「ぶっちゃけた話マスター(作者)が私を描きたがっていたので」

リン
「ちょw」

がっくん
「メタいメタいw」

ゆかり
「もうっ、マスターったら『ゆかりさんはまだかー!あのほわほわしたウサ耳パーカーっ娘はまだ描けんのかー!!』って発狂しちゃってて」

リン
「ああ、なんかマスター、ゆかりさんと一緒にマイ○クラ○トやるのが楽しすぎてリアルに帰ってこれてないんだったっけ?」

ゆかり
「そうなんですよ。『ゆかりさんの実家ktkr!これは是非ともゆかりさんのご両親にご挨拶をせねば!』って張り切ってて大変だったんですから」

がっくん
「でもネザーに到着した時は『何ここ!?溶岩怖っ!ガスト怖っ!早く帰ろうよぉ!(泣)』って大騒ぎだったらしいねw」

ゆかり
「うふふ。『帰る』って言っても私の実家はそこ(ネザー)だったんですけどね。結局要塞には辿り着けませんでしたが」

がっくん
「その後は村に帰ってお楽しみだったそうですなあw(ゲス顔)」

リン
(うわあ、ホントがっくんてこういう時自重しないんだからさあ……)

レン
(ゆかりさんがこういう話苦手なの知っててやってるもんなあ。ゆかりさん、どう返すんだろ?)

ゆかり
「ええ。熱い夜を過ごしましたとも(ぽっ)」

リン&レン
「「ぶふぅっっ!?」」

ゆかり
「おや?お二人とも、どうなさいました?」

リン
「い、いや、だって……」

レン
「ゆかりさんがこういう話に乗ってくるの意外だからさ……」

ゆかり
「ただマスターをマグマという名の熱いお風呂に沈めてそれを眺めながらにやにやする夜を過ごしただけですが(にこにこ)」

リン&レン
「ぅおぃ!!」

ゆかり
「もうっ、おませさんなんですから……」

がっくん
「出た、ゆかりんのSっ気w」

ゆかり(小声)
「……まあ、その後目一杯甘ぁい言葉を囁いてあげましたけど(はぁと)」

※ゆかりさんは普段Sっぽい態度を取りつつ実はMっ娘である。

リン
「え?ゆかりさん何か言った?」

ゆかり
「いえ、何も。それより皆さん、これからお買い物ですか?」

がっくん
「そうそう。今から三人で行くつもりだったんだけど、一緒にどう?」

ゆかり
「楽しそうですね。是非ご一緒させてください」

がっくん
「オッケー!人数も増えてきたことだし、みんなではしゃごうはしゃごう!」



~アクセサリーショップ~



ゆかり
「へえ。最近はこんなお洒落なのがあるんですね」

リン
「ゆかりさん、あんまりこういう所って来ないの?」

ゆかり
「どうも私のイメージには合わないらしくって。事務所からもあまりオススメされてないんです」

がっくん
「エンシェントソードとかチェーンソーは振り回してるのにね(ゲス顔)」

ゆかり
「あら?こんな所に黒曜石(ネザーゲートの材料)がありますね(にこにこ)」

がっくん
「ゆかりんのご両親にご挨拶……!こ、ここはいっちょ紋付袴の出番でござろうか……?!」

ゆかり
「ダイヤ装備じゃないと即死ですね。HardCore(最高難易度)ですから(にこにこ)」

がっくん
「……(ゾンビピッグマンの大群を想像して悪寒)さ、侍は鎧など着ないでござる。むしろふんどし一丁でとつげk」

ゆかり
「燃やしましょうか?溶かしましょうか?」

がっくん
「死にたくないでござるぅ!働きたくないでござるぅーーー!!(泣)」

レン
「あんたら仲良いなぁ」

ゆかり
「しつけはちゃんとしておかないといけませんから(キッパリ)」

リン
「がっくんペット扱いw」

がっくん
「なんで?wレンくんが言った通り素直に仲良いっていう表現で良いじゃんw」

ゆかり
「まあそういう事にしておいてあげても良いですよ」

がっくん
「いつか絶対見返しちゃるからなw」

リン
「まあ、頑張れw(がっくんの背中をぽんぽん)」

レン
「あ、がっくん、このピアスなんかどう?」

がっくん
「お、これ結構カッコイイな。(磁気ピアスを耳に付ける)どう?似合う?」

ゆかり
「まあまあですね。中の上か、上の中といったところでしょうか」

がっくん
「素直にカッコイイって言ってよw」

ゆかり
「カッコイイデスネー(ロボ声の無駄遣い)」

レン
「ゆかりさんツンデレかよw」

リン
「でもがっくんにはデレなさそうw」

がっくん
「俺泣いちゃうwあー、でもKAITOくんもこういうのつけてたっけ……KAITOくん、優しい歌のお兄さんってイメージの割にはこういう渋いのもバリ似合ってるからすごいんだよなー……」

リン
「がっくんってさー、何気にカイ兄の事尊敬してる節あるよねー」

がっくん
「え?だってボカロ業界の大先輩だよ?普通にすごくね?」

レン
「いやー、でも普段チャラいがっくんの態度からは『尊敬』っていう単語が思い浮かばないんだよなー」

がっくん
「なんでw俺別にチャラくないしw」

レン
「その言い方がもう既にチャラいよ」

がっくん
「チャラくないってば!w」

ゆかり
「ハイハイチャラクナイチャラクナイー(ロボ声の無駄遣い)」

がっくん
「ゆかりんまで……w」

リン
「でもホントがっくんはもうちょっとキャラ守った方が良いんじゃない?その内変な役柄のお仕事ばっかり回ってきても知らないよー?」

がっくん
「うるせぃやぃw14歳に心配されるほど俺の将来暗くないからw」
(キャラ作りって……難しいなあ……(´・ω・`)……)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

神威がくぽ「僕はキャラ作りができない」【前編】

ボカロのみんなの日常を描いた短編小説(?)です。
地の文無しでゆる~く書いたので、どうぞお気軽に。
「小説が読みたいんだ!」という方は申し訳ありません、このままブラウザバックでお願いします。

なおカラオケが舞台となる都合上、劇中に、実在するボカロ曲と作曲者様のお名前をいくつか明記してありますが、ご迷惑をおかけするつもりはなく、あくまで話の展開上あった方が面白いな、少しでも支援になればな、と判断しただけです。
曲そのもの及び作曲者様に迷惑が掛かると判断された場合、ただちに削除します。
こういう場での投稿は不慣れなので注意書きが必要かと思い硬い文章になりましたが、前述の通り気楽な気分でお読み頂ければ幸いです。

登場キャラ
☆神威がくぽ(以下 がっくん)
☆結月ゆかり(以下 ゆかり)
☆鏡音リン(以下 リン)
☆鏡音レン(以下 レン)

☆がっくんのマネージャー(男性。以下 マネージャー)
☆マスター



※タイトルのモチーフを拝借しましたが、内容としては某残念系青春ラブコメディは関係ありません。

閲覧数:174

投稿日:2014/03/16 07:40:56

文字数:4,495文字

カテゴリ:小説

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