あてもなく旅をするさすらいの剣士、ウィル。
彼は素早く剣を振るい、目的を果たしたらいずこかへと去っていく。
物心ついた時から持っていた、ペンダントを輝かせながら。
その様子から、彼はいつしか「疾風の剣士」と呼ばれるようになった。

ある日ウィルが立ち寄った村では、大きな騒動が起きていた。
この村に恵みをもたらしている大地の巫女、ティエラが盗賊にさらわれたのだ。

ウィルは、立ち寄った街でトラブルを解決しながら生計を立ててきたので
いつものように、この事件の解決に乗り出すことになった。

ティエラをさらった盗賊たちは、森の奥深くにアジトを構えていた。
そして森では凶暴な魔物や、アジトを守る盗賊が行く手を阻む。

アジトで盗賊のボスを倒し、ティエラを助け出したウィル。
盗賊が最後の力を振り絞って、ウィルたちに襲い掛かろうとしたとき
彼に紫色の雷が落ち、絶命してしまった。

盗賊の背後には、異様な格好をした人物が立っている。
それは盗賊たちを役立たずだと吐き捨て、魔術で衝撃波を放って
ウィルたちを攻撃した。
さらにその威力で、動けなくなったウィルたちにとどめを刺そうと
魔力を増強させ始めた。

しかしその直後にけたたましい音が響き、それを聞いた襲撃者は
苦虫を噛み潰したような顔をしながら、虚空に向けて話しかけた。
ティエラによると、携帯することが可能な遠くの人間と話すことができる魔道具を
使っているのではということだった。
襲撃者はいずれ宝具を全て奪うと宣言し、いずこかへと去っていった。

その後ティエラから驚くべき話を聞かされた。
ティエラの持つ「大地のネックレス」は「六元素の宝具」と呼ばれていて
6つ揃うことで、強大なる力を発揮することができるという。
そしてウィルが物心ついた時から持っていた「風のペンダント」も「六元素の宝具」だったのだ。

ウィルは旅路で、宝具を狙う邪教が水面下で非合法な活動を
本格化させたという話を噂に聞いていた。
だが、それが自分に関係のある話だとは微塵も思っていなかった。

おそらく盗賊たちは、宝具が集まったときの強大な力を目当てとした
邪教に利用された捨て駒なのだろう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

疾風の剣士 前編

初心者が使うための、ゲーム制作練習用の話を書きたかったはずが
妙に壮大な話になってしまいました。

この設定を使いたければ
勝手に使ってかまいませんが
報告してくれると、嬉しいです。

閲覧数:300

投稿日:2020/05/05 10:06:19

文字数:913文字

カテゴリ:小説

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    ちょっと更新。
    「襲撃者」を中性的に描写し、ゲーム制作者が
    性別を設定できるようにしました。

    2020/05/05 10:08:33

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