腕を伸ばそうとした
何もない　暗闇
ひたすらに追おうとした
その先の　空虚に
わけもなく嘔吐した
呪詛に似た　言の葉
特別であろうとした
なれるはず　ないのに

取り残された　繰り来る暗がり　放っていった
Ａさん「なにもないなら　いらないよ」
Ｂさん「なにもないから　知らないよ」
Ｃさん「知りながら　嘘つくよ」
誰にも　縋れなくて

ぐらり、ぐらつき　グライド
当て所なく　がむしゃらに　イグナイト
ゆらり、ゆれれば　ユナイト
個々の自も　奪われていくだけさ


諦観に酔おうとした
何もない　暗闇
思考はもうショートした
無駄足と　蛇足で
強がりを言おうとした
なけなしの　矜持で
全て忘れようとした
出来るはず　ないのに

目の前迫る　繰り来る晦まし　真っ赤っ赤
●さん「なにもないなら　いらないよ」
▼さん「最初からもう　いらないよ」
■さん「誰一人　見てないよ」
どこにも　居られないままだ

ぐらり、ぐらつき　グライド
消えていくだけさ
きっと誰も　いないよ
赤く腫れた眼（まなこ）に　刺さるだけ


×さん「なにもないなら　いらないよ」
※さん「なにもないから　いらないよ」
？さん「最初から　いらないよ」
うるせえな　耳障りだ

ぐらり、ぐらつき　グライド
当て所なく　がむしゃらに　イグナイト
ゆらり、ゆれれば　ユナイト
個々すらも　奪われてたまるかよ
ぐらり、ぐらつき　グライド
当て所なく　がむしゃらに　イグナイト
ゆらり、ゆれれば　ユナイト
譲れない　ただ一つのプライド

突き進め 暗闇のその先へ