淡々と、散々と。

淡々と、散々と。／初音ミク

才能を僕に下さいな　誰もが憧れるくらいのやつを
お金を僕に下さいな　誰もが羨むくらいのやつを
愛情を僕に下さいな　ってさっきから誰に話しかけているの？
誰も聞いちゃくれないか　僕のことなど

愛を引いて哀を足して一体何が　残るというの
そうなら　僕はずっと僕はずっと０でいたいな

今日も　淡々淡々と、世界は廻っていて
だんだんだんだんと、人間はいなくなっていく
散々閑散とした、僕の世界にはさ
何にもない。何にもない。何にもないの、なんてね

今日も逃避して生きるのは　明日を見ていたくないから
昨日を放棄して生きるのは　今日を恥じたくないから
毎日を必死に生きる奴を　見ないようにして生きるのは
ひどくちっぽけな虚栄に縋っていないと　辛くて生きていけないから
辛くて生きていけないから

今日も　淡々淡々と、世界は廻っていて
だんだんだんだんと、人間はゴミになっていく
散々散漫とした、僕の未来にはさ
何にもない。何にもない。何にもないの、なんてね

歌声を僕に下さいな　歌声を僕に下さいな
拙い言葉だけど　拙い言葉だけど
それでも　伝えられるかな

今日も　淡々淡々と、世界は廻っていて
だんだんだんだんと、人間は意味を成して征く
散々閑散とした、僕の世界にはさ
何にもない。何にもない。何にもないと、言わせるもんか！

僕の世界にはさ　何でもあるの。