静寂の夜 冷たい湖の中
一歩ずつ歩く 今はまだ胸の高さ
足元に絡まる水草に自由を奪われて
倒れ込む視界に最後に映るのは水面の
桜の花弁 泣くな 涙はもういらない
桜の花弁 消えて 私はもういらないから
月の光が差し込む湖の中
透き通る意識 少しずつ溶けてゆく
流れ出す記憶はずっと塞がらない傷口から
私という存在を薄めてく もう引き返せない
桜の花弁 やがて沈んで朽ちたら
桜の花弁 いつかまた会えるのでしょうか
桜の花弁 泣くな 涙でもう見えない
桜の花弁 消えて 私はもう見えない
桜の花弁 いつか ―――いつかなどいらない
桜の花弁 桜 沈んで朽ちてゆくだけ
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