「調子に乗ったかなぁ」
 パソコンの調子は今日も悪い。
「ミクで丁度良かったから、リンも買ったんだけどなぁ……」
 レンはHDに入りきらなかった。
「しょうがないなぁ」
カチカチカチカチ、と無機質な音がした。
「ボカロは消すかぁ」
 最悪の場合はアンインストールしてもインストールしなおす事が出来る。
「でも……」
 ボーカロイドの小説はたくさん読んだ。
 消失という曲も聴いた。
 彼女達は「ウタイタイ」と願いながら消えていく。
 それを自分の手で実現する事になるのだ。
 「ENTER」キーを一押しだけで。
「でも、この前も多分容量の重さでパソコンの電源が落ちたし……」
 最悪の場合は二人とも消してしまおうと決めた。
「……消してしまおう」
 スタートページを開いてから、「コントロールパネル」。
 そして、「プログラムの追加と削除」。
「あった、初音ミク、鏡音リン、と」
 二つをアンインストールの準備にとりかからせる。
「……」
『絶対に棄てない 主人は私達の事を』
 昔に作った曲が、頭を通りがかる。
「……ごめんな」
<アンインストールの準備が完了。
ENTER?>
主人は軽い調子でENTERを押し、そして―

彼女達は消えざるを得なくなった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

マスター視点 オリジナル

……オワタorz

さーせん、後で追加しますorz

閲覧数:228

投稿日:2009/12/20 13:42:15

文字数:531文字

カテゴリ:歌詞

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