バス停に独り佇む私の髪を
春風が柔らかな手で触れていっても
私はずっと見つめていたの

後にした街を見ている私の肩を
月の光が天から甘く照らしてくれても
私は静かに見つめていたの

胸の奥の想い出が溢れ出てきて
私の頬を伝っていったけれど
気づかない振りして見つめていたの

落ち葉の雨降る寂しい夜に
私は一人でコーヒーショップ
冷たい身体を温めていた

隣の席には貴方の横顔
むかしのひとに少し似て
煙草の香りが微かにしてた

二人でたくさんお話ししたわね
貴方の好きなコーヒーや
煙草の名前やお酒の好み
私の好きなポップスや
お花の名前や映画の好み

二人で一緒にデートをしたわね
流行の映画や夜の公園
凍える私の身体を抱き寄せ
優しい胸で温めてくれた
熱いくちずけくれたよね

そして小さな心は輝きだすの
細いうなじに薄い胸に足首にまで
ネオンライトの光を浴びて
二人して身を寄せながら

このままずっと歩いていたい
ネオンライトの光の中で
このままずっと暮らしていたい
街の灯りに照らされながら

この月が朝の光に溶ける頃
私は街からさよならするわ
別れた貴方の想いを抱いて
悲しみ色のコートを纏い

ふと貴方が街の灯りを見上げた時に
いつの日か私の事も思い出すのかしら






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

街の灯り

松竹梅♪様とのコラボ用に以前書いた歌詞の再アップです。

閲覧数:159

投稿日:2008/11/09 20:48:27

文字数:546文字

カテゴリ:歌詞

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