───それは突然聞こえてきて。





明瞭で、どこか憎たらしくて。


だけど僕はそれを求めて。





可能性は消え去った────……










【イカサマライフゲイム】ジョーカーの導きのままに【自己解釈】










『明日の午後は雨が降る』とぽつり。


耳鳴りのような啓示。そんな何かは更に続けて、


『気をつけて』


と告げた。


僕はなんとなく、辺りをキョロキョロと見回した。
にわか雨の標的たちは別にハッとするようでもなく、ただ交差点を渡っている。


そして、これは僕以外は誰も知らない、ということに理解する。
そして───これは未来予知だということも。





*****





『明日はバスに乗るな。事故が起こるから』


未来予知は淡々と、恐ろしいことをあっさりと告げる。
まるで死神のようだ、と僕は未来予知を聞きながら思った。
それでも、僕は最適な温度で生きてく。


そう、これはイカサマライフゲイム。
雁首そろえたジョーカーは嗤い、やがて可能性は消え去った。
そう、いつか見た情景も。穢れてく夢のマガイモノも。


それでもいいと、僕はひとり嗤った。
そして、導きのままに祈る──────。





*





『明日のデートには行くな』とぽつり。


そう告げられた瞬間、僕は少し迷った。
そう言われたからにはきっと何かが起こるのだろうが、あの子とのデートも行きたい。
そして僕は、陰をさす寒気を押さえ込みながら、札を引いた。


もちろん、にわか雨の標的たちは何も知らない。
僕がそれを……選んだことなど。





*





誰かが言ってた。


『あの子が独りで、帰りのホームから足を滑らせ───』










───死んでしまったって。










それでも、僕には何の感情も沸いてこなかった。
きっとゲイムのしすぎで、「感情」が消え去ってしまったんだろう。……そんなことどうだっていい。
だって僕は今ここに存在しているから。理由なんて後でつけるものなんだし。





さぁ、祈れ、導きのままに。





***





だけど僕は気づいてしまったんだ。このゲイムの代償に。
答えに隠れた、愛しき日々にはもうさよならをしなければならない。
戻れないのは、僕だけでいいから─────





***






───やがて、雁首そろえたジョーカーが嗤い、未来予知が訪れる。


最後の通達は、いやに明瞭で憎らしげに言い放った。





『明日君は───どう頑張っちゃっても死にますよ』





イカサマライフゲイムが、これにて呆気なく終わった。
それでもジョーカーは嗤う。
嗤うなら、嗤えばいいさ。ババ抜きじゃ、仕方ないんだもん。


僕は呟いた。


「お帰り、感情」


死ぬ程の不安が愛しいだなんて……僕は変わっているのかな?
そして、僕はひとり嗤った。





「───明日、雨は降るのかなぁ」





僕の人生が、最後まで導きのままだったことに。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【イカサマライフゲイム】ジョーカーの導きのままに【自己解釈】

……やベー、何このgdgd。
ありえなさすぎるだろ、オイ。

そして「そ」が非常に多いと思う件について(((


ミリオン支援中の原曲[http://www.nicovideo.jp/watch/sm16915126]

閲覧数:680

投稿日:2012/05/25 21:49:49

文字数:1,285文字

カテゴリ:小説

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  • 友愛@in不可

    友愛@in不可

    ご意見・ご感想

    聞きます!

    雪りんごさんの話の作り方カッコえぇー☆

    真似してやんy((殴

    2012/05/26 13:44:10

    • 雪りんご*イン率低下

      雪りんご*イン率低下

      おぉ! イカサマr(ryはとっても中毒になる曲だから、オススメだよ!

      カ……カッコイイ、だって!?
      またお世辞言っちゃってぇー☆←

      真似してみやがr((殴

      2012/05/26 13:51:36

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