暗い音を聴いて目を覚ました苦衷の中
ここはとうに荒れ果てた侘しい部屋
寂れた風見鶏は昨日を指したまま
明日の声は聞こえているか

足を取る砂もない掠れた果てない場所
誰の声もしない応えてはくれない

痺れだけが左手に残る夢じゃないんだと
思い出すにはまだ足りやしない

どうやって今まで歩いてきたんだろう
それはまるで初めて生まれたみたいに
緩やかに廃れ朽ちる天体に愛されない
ちっぽけな命にひとつ許されたこと
焦がれたのはここでは無い何処か
惨憺たる明日を打ち砕くもの

絶え間なく吹き付ける風に深呼吸をひとつ
急いだってどうせ置いてかれるぜ
明後日の声音は幻影耳に焼き付く喘鳴
取り留めもない会話で痛みを誤魔化せ

いつか辿り着くと信じては先を描いている
消えないものだけ握り締めたまま

傷増やして擦り減らして歩いているんだろう
胸の叫びに耳塞いで気付かないふりをしたまま
目指すのは空を裂くように謳うコントレイルの向こうへ
諦めた明日を取り返すため
咽ぶ昨日に今日の声が嗄れても
僕を呼ぶ星に叫ぶもう一度
癒えない傷も伴に歩き出すもう一度

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

コントレイル

コントレイルの歌詞です

閲覧数:4,371

投稿日:2020/10/11 02:51:30

文字数:473文字

カテゴリ:歌詞

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