A
肌寒い三月の朝
まどろみの中から抜け出して
窓の外を眺めた
一面の桃色は僕を迎えてはくれない
B
破り捨てた粗末な紙切れは
あの日の僕の下へ置き去りに
したまま
S
咲けば泣いて咲けば泣いて
ただどうしようもなく受け入れられなくて
咲けば泣いて咲けば泣いて
膿んだような苦しみの中
泥をすすり這い蹲う悲しみの中
A
肌寒い三月の朝
昨日からずっと起きている
窓の外を眺めた
一面の宵闇が僕を見つめ返していた
B
積み重ねた大層な紙束は
あの日の僕をそこへ置き去りに
させてさ
S
咲けば泣いて咲けば泣いて
ただどうしようもなく受け入れられなくて
咲けば泣いて咲けば泣いて
膿んだような苦しみの中
泥をすすり這い蹲う悲しみの中
C
もう疲れたな
まだ頑張れる
相反する感情が渦巻いて
どうでもいいよ
そんなことない
何年も前のあの日から僕は
一歩も前に進めずにここで
独りきり
S
咲けば泣いて咲けば泣いて
ただどうしようもなく受け入れられなくて
咲けば泣いて咲けば泣いて
膿んだような苦しみの中
泥をすすり這い蹲う悲しみの中
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