ハイビスカスが咲いた咲いたよ咲いた
君の手にのった
君は微笑んでいた

冷淡な僕に言った
お前なんかどこか消えちまえ
愛想がないなんて言うなよ
これでも一様、人間だよ

優しい人間になるのは
難し事じゃないんだよ
ただ、感傷を塗りたくったままの
白紙の余白は未だ不明

でもさ君はさ
答えた答えた
さよなら言わんよ
夏の香りが揺らめいた

ハイビスカスが咲いた咲いたよ咲いた
君の手にのった
君は微笑んでいた

雑多に並んだ空き缶を蹴り飛ばしてみろよ
そしたら明日を歩きだせんのかい

酷いいじめにあった
帰り道嗚咽を漏らしてさ
そんな散々な日々の連続
今じゃ、もう昔の逸話だが

つまらない過去がへばりついた
から、僕は僕を辞めていたんだ
途切れた線路の向こうにて
君が手を振っていたんだ

悲観的になっては駄目だ
逆に、楽観的になるのも
もう、どれが正しいのか、間違いなのか
分かんないな
時間だけが追い越してく
僕にモラトリアムが生じる
わかんないやわかんないや

ハイビスカスが咲いた咲いたよ咲いた
君の手にのった
君は微笑んでいた

こんな世界はさらばさよならバイバイ
これで、どうだ
これで、どうだ

ハイビスカスは枯れた枯れたよ枯れた
僕の手にのった
僕は泣いてみせた

ハイビスカスを植えた植えたよ植えた
その種子は芽吹き愛とて花は咲く