できるできない　歌詞

ふらふら　いらない手助け
間隙を縫う「できます」の縄跳び
信用を餌に吊り下げて
「どっちでもいい」を強要される

幸せに連れられ　ひとり残る
手は不意に解けて
前後不覚で無意識に
「出来る？出来ない？」
止まないわ、今日も。

青い息吐いて下を見る
確かに地球は真っ青な芝生だ
勝ち負けだけじゃ測れない価値があること
知っている、けど

「ぜんぶを受け入れて、
あなたの陰になったげますよ」
完璧すぎて気持ち悪いくらいに！

好きって言うのがちょっとこわいな
また、あの子と比べられるんでしょう
どうしてできないことばっか
手招いて呼んでんだ？

わたしは？

自分の「出来る」
信じきれなかった昔の人は
弘法や河童を目にして
安堵し抜け道を作ってみたんだ

ぶかぶかに羽織られて鍵も持たされず
外へ出た陽を浴びた
頭は回せない
誰もがそうやって平等を着飾った
そこらじゅう取り巻いた"できるできない"

秒針を7の字に曲げて
あしたを先延ばししていけ
できかけのパズルはばらして

それだけのわたしを見誤っていけ
精いっぱいだ。
有頂天の天井を探る目下。
抗っていけ
強がりが何なんだ。
貧乏くじ一等を引いて生まれてきたんだ！

突き落とす
出来る出来ないばっかりだ。
みんながみんな
巧拙に泥む目下。
空を見ても地面を見てみても
星も石も、その距離なんて
同じに見えてんだ。

少しずつピースをあつめて
わたしだけの世界をはめて
さいごに残る雨と土が
さかさまでもいいよ。

身に余っていけ
精いっぱいだ。
有頂天の天井を探る目下。
抗っていけ
強がりが何なんだ。
貧乏くじ一等を引いて生まれてきたんだ。

止められないな
あの子が今日も
均す世界の小石拾いがさあ！

どうも優劣もできるもできないも
捨てたほうがいいようだけど？
あの子みたいになりたいなぁ
何度と吐いた口癖だ
　　　　　　　
失態(へま)も失敗もできるもできないも
全部まとめて愛せるように
なれたらいいのになぁ。