<S>
さよなら水平線
ゴンドラのランプ灯ることなく
往く星空を頼りに
呼ばぬ名を探す旅に出る


<A>
海底には藍色の
女神像が眠りにつく
波間に消ゆ讃美歌に
私は願いをのせずに

<B>
冷たい朝日を望めば
貴方の面影ちらついた
かえらぬ声を引きずる
私は愚かな旅人よ

<S>
遠くに蜃気楼が
あそこまで早く着けばいいのに
時告げない鐘の音
未だ此処はディラックの海の上


<A>
揺らめいてたオーロラが
凍りついて墜ちる前に
繋ぎ留めていたかった
泡沫の青はいらない

<B>
例えば風が凪いだら
すべてを忘れて沈めるの?
それなら永久を行きたい
空さえ化石に変わるまで

<S>
幾千繰り返すわ
潮騒と共に満ちてゆく月
指先から溶けてく
もうここはディラックの海の底


++++++++++++++++++++++++++++++++


さよならすいへいせん
ごんどらのらんぷともることなく
ゆくほしぞらたよりに
よばぬなをさがすたびにでる


かいていには(あい)いろの
めがみぞうがねむりにつく
なみまにきゆ(さん)びかに
わたしはねがいをのせずに

つめたいあさひのぞめば
あなたのおもかげちらついた
かえらぬこえをひきずる
わたしはおろかなたびびとよ

とおくにしんきろうが
あそこまではやくつけばいいのに
ときつげないかねのね
まだここはでぃらっ(くの)うみのうえ


ゆらめいてたおーろらが
こおりついておちるまえに
つなぎとめていたかった
うたかたのあおはいらない

たとえばかぜがないだら
すべてをわすれてしずめるの
それならとわをゆきたい
そらさえかせきにかわるまで

いくせんくりかえすわ
しおさいとともにみちてゆくつき
ゆびさきからとけてく
もうここはでぃらっ(くの)うみのそこ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ディラックの海

しろやぎR様 http://piapro.jp/t/Su5y へ応募。

6/26 とりあえず完成(後々推敲するかも)
6/27 誤字訂正

1番も応募時と変わってる部分があります。
そして気をつけていたはずなのに文字数オーバー箇所を更に発見。上手いこと言い回せないか検討しましたが、無理でした…orz
よって2番も1番とおなじ文字数で強行突破。


ディラックの海…物理用語。反粒子の概念?みたいな?
物理は専門外なので雰囲気重視で使ってます。自らの意思に「反」した行動をしているって意味で。

閲覧数:157

投稿日:2011/06/27 07:20:01

文字数:759文字

カテゴリ:歌詞

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