【A1】
酷く淀んだ街の中
虚ろな顔が並び立つ
行くあてもなく彷徨う私は
まるで屍のようにも見えていた

小さな声で口遊む
記憶の中の子守歌
現実という袋の小路で
誰もが彼もが途方に暮れている

【B1】
嗚呼 人生(これ)は結末の変わらぬ物語
暗闇のなか流浪のように ひたすら頁を捲り続け

嗚呼 いつの間にか擦り減らしたこの私
薄く尖った心をそうだ 一振りの刀にして

【S1】
爛爛 輝くその眼に何が映るの?
嘘だらけ 灰色の世界でも

眈眈 気高く本能のままに未知を探して
同じ顔した傀儡の群れを抜け出して
眠れる刃を研ぎ澄ませ


【A2】
我儘 退く気は更々
宛ら 向こう見ずな荒業
そんな強がりに縋る私は
まるで可憐しく弱くも見えていた

まだ人は繰り返す
また「君の所為なんだ」
世辞の句のような恨みと共に
誰もが彼もが終末(おわり)を探してる

【B2】
嗚呼 こんな結末を違えるモノは何?
不確かなまま朧に浮かぶ 答えを探して走り抜けて

【S2】
爛爛 輝くその鏡に何が映るの?
俯いた 灰色の自分でも

惨惨 惨めで散々なままに足掻き続けて
肌に纏った死装束を脱ぎ捨てて
眠れる刃を振り翳せ

間奏

【B3】
嗚呼 人生(これ)は結末の分からぬ物語
継ぎ接ぎだらけ無様な貌で全てを書き変えましょう

【S3】
爛爛 輝くその刀に何が映るの?
灰色の 魂を染め上げて

斬斬 奈落を 斬斬 引き裂き道を拓いて
莫迦なふりした自分の殻を斬り捨てろ
眠れる刃を振り下ろせ


―――――以下、平仮名(内は1音で2文字です)―――――


【A1】
ひどくよどんだまちのなか
うつろなかおがならびたつ
ゆくあてもなくさまようわたしわ
まるでしかばねのよおにもみえていた

ちいさなこえでくちずさむ
きおくのなかのこもりうた
げんじつというふくろのこおじで
だれもがかれもがとほおにくれている

【B1】
ああ これはけつまつのかわらぬものがたり
くらやみのなかるろおのよおにひたすらぺえじをめくりつづけ

ああ いつのまにかすりへらしたこのわたし
うすくとがあたこころをそおだひとふりのかたなにして

【S1】
らんらんかがやくそのまなこになにがうつるの
うそだらけ はいいろのせかいでも

たんたんけだかくほんのおのままにみちをさがして
おなじかおしたくぐつのむれをぬけだして
ねむれるやいばをとぎすませ


【A2】
わがまま しりぞくきわさらさら
さながら むこおみずなあらわざ
そんなつよがりにすがるわたしわ
まるでいじらしくよわくもみえていた

まだひとわくりかえす
またきみのせいなんだ
せじのくのよおなうらみとともに
だれもがかれもがおわりをさがしてる

【B2】
ああ こんなけつまつをたがえるものわなに
ふたしかなままおぼろにうかぶこたえをさがしてはしりぬけて

【S2】
らんらんかがやくそのかがみになにがうつるの
うつむいた はいいろのじぶんでも

ざんざんみじめでさんざんなままにあがきつづけて
はだにまとおたしに(しょ)おぞくをぬぎすてて
ねむれるやいばをふりかざせ

間奏

【B3】
ああ これはけつまつのわからぬものがたり
つぎはぎだらけぶざまなかおですべてをかきかえましょお

【S3】
らんらんかがやくそのかたなになにがうつるの
はいいろの たましいをそめあげて

ざんざんならくをざんざんひきさきみちをひらいて
ばかなふりしたじぶんのからをきりすてろ
ねむれるやいばをふりおろせ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

○【歌詞応募】一閃(仮題)

malka様の曲
https://piapro.jp/t/b_lH
に応募させていただいた歌詞です。

何も考えず毎日同じ生活を繰り返す日常から『自分』を取り戻そうとする姿をイメージしました。

所々正しくない日本語もありますが、音のリズム感を優先してわざとそのようにしております。
また、常用ではない漢字もあえて多めに使っております。気になるようであれば平仮名に修正致します。

気になる部分は修正・調整いたしますのでお気軽にお声掛けくださいませ。

閲覧数:152

投稿日:2023/12/31 17:12:55

文字数:1,467文字

カテゴリ:歌詞

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