広いダンスホールの中を
白いドレスのサンドリヨンと皇太子は優雅に踊り回る。
他の出席者達も我を忘れた様に二人の姿に見入っていた。

『なんて素敵……』
『彼女は何処の御令嬢だろうか?』
『皇太子となんて羨ましいわ…』

そんな声が飛び交う中、二人は尚も踊り続けた……



――やがて二人の足が止まると、瞬く間に拍手が送られた
サンドリヨンは皇太子と共に静かにお辞儀をした。




「皇太子様。私こんなに楽しい思いをしたのは
生まれて始めてです」

「私もだよサンドリヨン。こんなに楽しんだのは
久しぶりだな」

二人はテラスの片隅で笑いあった。

「まぁ。皇太子様がそんな事をおっしゃるなんて
なんだか可笑しいわ」

「私は元々こんな夜会は苦手なんですよ
一人でいる方がずっといい…
だけれど今は貴女といる方がずっと楽しい」

「私もです皇太子様…私もずっと一人でしたわ…
もしかしたら私達案外似た者同士かも知れませんわね」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Cendrillon‐サンドリヨン‐withぽいど兄妹Ⅲ

長い空白(ブランク)の末ようやく投稿
しかし話がうまく纏まらない…(;´・`)

閲覧数:384

投稿日:2010/10/28 08:14:58

文字数:414文字

カテゴリ:小説

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