長い旅路の鉄道に大荷物抱えて乗り込む
発車にはまだ時間がある指定の客室見つけ
荷物を放り込んで車内探検に出かけてみる
清掃の行き届いた車内は古びて趣深い
たくさんの荷物が食堂車に運ばれる
あとでメニューを確認しておかなくちゃ
自販機コーナーはお酒が多いほろ酔い夜汽車
売店のお土産を全部食べたら太るかな
乗務員さんが「どうかされましたか」って声かけ
発車まで探検中と伝えたら笑顔で「気をつけて」
最後に一言「客車ごとに何かが違ってますよ」とも
何だそれは急に謎解きトレインになってきたぞ
それぞれの客車の中が違うのは当たり前だ
だとすると「本来同じで有る場所」ってことになる
外観は似てるけど車内探検のアドバイスだったし
きっと乗ったまま分かる所なんだろうな
まず客車を繋ぐドアを観察してみるけど同じ
ドアの前に立ってたら邪魔になるからおしまい
客室のドアもぱっと見全部同じ他には何だろう
そうこうしている間に出発の時間になった
お湯をもらってお気に入りのお茶を楽しむ
持ち込んだお菓子が多すぎたから少しだけ
通りすがりの男の子に分けてあげた
あとでヌガーをお返しにもらっちゃった
フルーツたっぷりのヌガーに紅茶が合うね
窓の外は曇り空の景色が流れていく
落ち着いた所でさっきの推理をもう一度
客室の中ではないとして公共の場所
歩いてた通路の床には何も無かったし
天井も見上げたけど綺麗な模様が繰り返し
残る場所は昇降口の窓ガラスくらいかな
思い立って覗き込みに言ってみても同じ
見つからないなぁってため息をつくと
白く曇ったガラスに模様が見えてきた!
興奮して小走りで一気に全ての客車を巡る
進行方向のドアガラスに模様が入ってる
順番に並べると丸・四角・三角・バッテン
渦巻・星形・横波・無限大・四角に斜線
丸の中にバツ・三角の中に丸・丸が二つ
一番最後のドアには何も描いて無かった
メモに記したけどこれはどうするのかな
最後の客車の奥まで覗きに向かっていると
小さなハンドルとボタンと小窓のある機械
回してみると今まで見てきた模様がズラリ!
急いでメモを取り出して順番に模様を出して
ボタンをポチポチ押していくと鈴が鳴る
最後の模様はなかったから空白で押すと
コロンと音がして下を見ると木の札がある
裏に小さく「おめでとう売店までおいで」と
いそいそと売店に向かって札を差し出すと
「ヒントをもらったらルール違反」なんてこと!
笑って「冗談だよ」とポストカードとミニクッキー
「それとこれは車掌から」と紅茶のパックを三つ
開けなくても分かる香り漂うアップルティー
札は小窓の少し上の隙間から戻すのがルールだって
素敵なミステリートレイン今夜はいい夢見られそう
ポストカードは誰に宛てて書こうかな
明日起きたらアップルティーを楽しもう
クッキーを朝ごはんの代わりにしてね
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