硝子玉にかじりついた 飴粒よりも味気ない
 きれいなものだって ほら 意味のないこともあるんだ

 赤い錆で飾り立てた 胸も憂いも言の根も
 夢語の仕舞いには 鉄屑の海で眠るよ

 歩き出せないままに影は流れてゆく
 ガラクタの腕で空を抱き上げたんだ

「おねがいよ、もうすこし」 星の鳴るささら時計
 ひとつ返してはまたひとつ 徒に
「みえないよ、とおくなる」 夜のなく声のあとで
 きみの柔らかな髪を梳く 夢を見た


 光差す扉の隙が こちらを覗いているよ
 鍵はここにあるだろう 選ぶのはきみなんだから
 
「いびつな脚線じゃ たどれない場所が在る」
 あいまいに笑んで あきらめたふりをした

「いかないで、こわいよ…」 振れる手に銀が灯る
 きみは駆けるも易いけれど 不自由だ
「ままごとは仕舞いさ」 置き去りはどちらだった
 窓のない部屋の隅で きみの温かな手を放す

 ――夢を見た

「さめてしまうよ」 それが口癖だったから
 どうして どうして ついに飲み込んだ


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・飴粒(あまつぶ)
・夢語(ゆめがたり)

・言の根(ことのね)
・ささら時計(ささらどけい)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ままごと

 なんかよく分からないと思うので気まぐれに補足。
 あったかいご飯をひたすらほお張るのが「ぼく」の夢でした。
 でも「きみ」は現実的だったNoooというなさけない歌詞です(ごめんなさい)

閲覧数:169

投稿日:2011/06/10 20:00:27

文字数:496文字

カテゴリ:歌詞

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